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2018年にオープンし、各種SNSで取り上げられることの多い「チームラボプラネッツTOKYO DMM.com」(以下、チームラボプラネッツ)。五感を使って感じるユニークな展示や写真映えする作品をひと目見ようと、世界中から多くの人が訪れます。施設は当初、2023年末で閉館予定でしたが、反響が大きいことから2027年まで延長となりました。2025年1月22日に大規模な新エリアの誕生も控えているチームラボプラネッツから目を離せません!
東京の豊洲にあるチームラボプラネッツは、Public Area(パブリックエリア)、Water Area(ウォーターエリア)、Garden(ガーデン)の3つのエリアでそれぞれ趣の異なるアートが楽しめる美術館です。敷地内の展示は全てアートクリエイティブ・チームラボが手がけており、「他者と共に、身体ごと没入し、身体で認識し、身体が世界と一体となる」をコンセプトに、五感をフルに使って作品を楽しむことができます。
チームラボプラネッツは2023年4月1日~2024年3月31日の来館者数が250万4000人を超え、単一アート・グループとしてもっとも来館者が多い美術館としてギネス世界記録に認定されました。展示されている唯一無二の作品やその圧倒的な作品への没入感は日本人に限らず海外の著名人やVIPからの評価も高く、筆者が訪れた日は個人やツアーで多くの外国人旅行者が訪れていました。
2025年1月22日には敷地面積を約1.5倍に拡張し、教育的なプロジェクトをテーマにした新エリアがオープンします。「身体で世界を捉え、世界を立体的に考える」をコンセプトにした新エリアでは、複雑で立体的な創造的運動空間の「運動の森」やさまざまな絶滅した動物を捕まえて観察する「捕まえて集める絶滅の森」など10作品以上が展示される予定です。大人はもちろん、子供も没入できるアート空間が広がり、家族みんなで楽しむことができます。
チームラボプラネッツでは、現地で窓口でのチケット販売はありません。事前に公式HPからチケットを予約購入し、指定の時間に現地へ訪れましょう。枠が空いていれば当日のチケットを当日予約することもできますが、人気の時間帯はすでに売り切れている場合が多く、入館時間までかなり時間が空いてしまう場合もあるので、希望の日時が決まっている場合は早めの予約が安心です。
2024年11月現在は2025年2月末までのチケットを購入でき、3月以降のチケットは12月末ごろ販売開始予定です。
チームラボプラネッツでは料金の変動制を導入しています。3歳以下は1年を通して無料ですが、4歳以上の料金は時期により異なるので注意しましょう。
12月1日まで、1月5日-21日 | 12月14日-20日 | 12月21日-1月4日 | 1月22日以降 | |
大人(18歳以上) | 4200円 | 4400円 | 4800円 | 3600円~ |
中学生・高校生 | 2800円 | 2800円 | 2800円 | 2700円~ |
子供(4~12歳) | 1500円 | 1500円 | 1500円 | 1700円~ |
3歳以下 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
障がい者割引 | 2100円 | 2200円 | 2400円 | 1800円~ |
作品が展示されているのはPublic Area(パブリックエリア)、Water Area(ウォーターエリア)、Garden(ガーデン)の3つのエリアです。季節や天候、外の明るさなどで表情が全く異なる展示が多く、訪れたタイミングによって展示物への印象が変わります。
チケットの購入や、自分がいる場所の作品のコンセプトが読めるだけではなく、『The Infinite Crystal Universe』では、アプリに表示されているパターンをスワイプして空間に投げると瞬時に作品に反映されるなどの機能もあり、実際に作品に参加することができます。
Public Area(パブリックエリア)の『空から噴き落ちる、地上に憑依する炎』でアプリを持って作品の炎に近づくと、スマートフォンに炎がともり、作品を持ち帰ることができます。持ち帰った炎を、ほかの人のスマートフォンに近づけると、同じように炎がともります。炎を誰かにつなげ、その炎がまたほかの誰かにつながっていくことで、世界中に広がっていく炎はアプリ内の地図に描かれていきます。
エントランスを入ると、まずはスクリーンを見ながら館内での注意事項の説明があり、それが終わるとロッカー室に案内されます。館内は基本的に裸足での移動となるため、このタイミングで靴を脱ぎロッカーに収納します。水を張った展示もあるため、ズボンやスカートが濡れそうな場合はフィッティングルームのスタッフに声をかけるとハーフパンツの貸し出し(無料、サイズバリエーション有)を行っています。
その後は順路に従い、Water Area(ウォーターエリア)、Garden(ガーデン)の順でまわります。所要時間は1時間30分程ですが、じっくり鑑賞したり写真を多く撮影する場合は2時間以上を目安にしましょう。
3つのエリア作品が展示されています。
永遠に変化し続ける炎を模した塔のようなモニュメントで、燃焼する気体の流れによって、空間上に線を描き、その線の立体的な集合で炎を表しています。
一筆書きのようにつながった、一本でできたベンチです。複雑に重なる平面、連続する曲面は、座るための椅子、食べるためのテーブル、休憩するための寝椅子と機能が自由に変化します。立体的に交差した部分は、一塊になり彫刻的でもあります。
Water Area(ウォーターエリア)に入って一番最初の作品です。水が流れる坂を上ると、光をあてられ輝く粒子が周囲を照らす光の滝があります。四国の山奥にある自然の滝を使った作品《光の滝 – 四国の山奥》(2016-2017)が原型になったもので、暗闇のなか輝く粒子は、残像効果により光跡を残し空間上に線を描き、その光跡の線の集合で光の滝が生まれます。
平坦な通路から展示部屋に入ると足が沈み込み、空間自体が人々の身体の重さに影響を受けて変化します。不安定な感覚が普段忘れてしまっている身体を強く意識させ、自分が身体の塊であることを気付かせてくれる展示です。
変化し続ける光の点が鏡に反射して永遠につながっている錯覚を覚える空間です。一歩展示室内に入るとどこまでが現実でどこからが鏡に映った空間なのかの見分けがつかなくなるほど奥行きを感じさせ、まさに宇宙空間を彷彿とさせます。先に紹介した「teamLab アプリ」を利用すると作品空間にアプリ内のパターンを反映させることもでき、作品作りに参加することができます。投影されている光のパターンは常に不規則に変化しているため、同じパターンは二度と見ることができません。さらに展示室内は「宇宙の香り」で満たされており、嗅覚でも作品を楽しめます。
水面に映し出された鯉が人の足に当たり花となったり、線を描きながら泳いだりして水面にグラデーションの美しいアートを作り上げます。花は季節によって異なり、当日のその時間、そこにいる人たちによってリアルタイムで鯉の泳ぐ軌道が異なるアートなので、描かれる線や花は常に変わり続けます。その瞬間しか見ることのできない作品を堪能しましょう。
グラデーションの作品である『人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング』とは対照的に、上から落ちてくる水に手を当てると自然界では見ることの無い固体のように色が明確に分かれた光の塊を実際に見ることができます。生命は、はじまりもわからない過去から、一度もとぎれることなく流れつづけているエネルギーの連続体のなかで、奇跡的に凝固した、儚い光の結晶のような現象だということを表現しています。
光の球体に埋め尽くされた空間内は、壁や床の平面と球体の立体的な丸みが交錯する不思議な空間です。球体をかき分けたり叩いたりして衝撃を加えると光の色が変化し、放射線状にほかの球体へと呼応します。
ドーム型の天井に映し出される四季折々の花々は、時間とともに咲き乱れ、そして散っていきます。部屋の中心で寝転がると迫ってくる花々の映像に体が浮遊している錯覚を覚え、やがて作品の世界に惹き込まれます。映し出される花の映像は永遠に変化し続けるため、同じ映像を二度と見ることはできません。
日中と夜で全く異なる印象となる『呼応する小宇宙の苔庭 – 固形化された光の色』は、無数のOvoid(卵形体)が置かれた苔の庭園です。日中はOvoidが風に吹かれたり人から押されたりすると音色を響かせ自ら立ち上がります。音色は周りのOvoidと呼応し、同じ音色を響かせます。一面に広がる苔と霧は、天気が良い日はもちろん天気が悪い日も独特の雰囲気を醸し出します。
日が暮れるとOvoidたちは発光し、展示室は全く別の表情を見せます。刺激を与えられると音と光が周りのOvoidに伝わり、宇宙を彷彿とさせます。光や音はOvoidが刺激を受けたタイミングによって異なるため、同じ景色、音はその瞬間を逃すと出合うことができません。
天井から吊るされた無数のランの生花が鏡張りの床に反射し、実物の花と鏡に映った花に囲まれると、人と花が一体化しているような感覚になります。ランの下に手をかざすとランの花を吊っているワイヤーが上下に移動するので、花と適度な距離を保つことができ距離や光の当たり方によって異なる表情のランを鑑賞できます。長い年月をかけて土の無い環境で生きられるように進化したランを通して進化の尊さや多様性を感じられる作品です。
作品に使用されているランは、花粉を媒介するための夜行性の虫をパートナーとしているため、特に夜の展示室は超高密度のランの香りを楽しむこともできます。
チームラボプラネッツへは公共交通機関のご利用が便利です。ゆりかもめ東京臨海新交通臨海線の「新豊洲」駅はチームラボの目の前。(徒歩1分)、「市場前」駅からは徒歩5分。東京メトロ有楽町線「豊洲」駅からは徒歩10分程です。今回筆者は豊洲駅から歩いて訪れましたが、終始ほぼ平坦で歩道が広いので、子供連れの方や大きな荷物を持っている方も安心です。ロッカーに入りきらないような大きな荷物は、大型の荷物置き場でワイヤー錠をかけて管理してもらえます。
そのほか、銀座(GINZA SIX)とチームラボプラネッツ間のシャトルバス(有料)が運行しています。
チームラボプラネッツの開館時間は9:00~22:00、最終入館は閉館の1時間前です。(年に数回、時間を短縮して営業や休館日があります。最新の情報はチームラボプラネッツの公式HPで確認ください。)
チームラボプラネッツの敷地内はヴィーガンラーメン店「Vegan Ramen UZU Tokyo」とフラワーショップ「teamLab Flower Shop」があります。
「Vegan Ramen UZU Tokyo」はヴィーガン料理の専門店です。ラーメンをはじめアイスクリームやカップケーキ、ドリンクを提供しています。海外からの来場者が多いこともあり、筆者が訪れた時は外まで行列ができ大盛況でした。食事はテーブルや椅子などの物理的な境界面から自由になった作品空間、「虚像反転無分別」空間で食べることもでき、まさに目と口でアートを堪能することができます。
「teamLab Flower Shop」では、ガーデンエリアの「Floating Flower Garden:花と我と同根、庭と我と一体」で展示されていたランの花が販売されています。ランの花は手入れが行き届いた状態では50年以上寿命があるといわれていて、展示では使用できないものの再び花を咲かることがある生きた株を購入することができます。店内で販売されているオリジナルエコバック(4400円)を購入し、次回以降持参すると無料でランの株を入れてもらうことができます。
それぞれ営業時間は11:00~20:30です。(ラーメンのラストオーダーは閉店30分前)
美術館といえば、静かで落ち着いた雰囲気のなかで作品を鑑賞するものですが、チームラボプラネッツではそれぞれの来館者がアートに囲まれながらその世界観に没入し自由に過ごしている姿が印象的です。
作品ごとに異なる「香り」を楽しむ人、写真をたくさん撮る人、作品の説明を熟読する人、作品に実際触れている人など、時には自身も作品の一部となりながらその時、その瞬間しか見ることのできない作品を楽しみました。
今後もまだまだ進化を続けるチームラボプラネッツで、世界レベルのアートを鑑賞してみてはいかがでしょうか。