
インド特集
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インド特集の制作にあたり、「旅人にとって、インドの変わらない魅力とは何なのか?」という問いに対するアンサーが最も載っていそうな書籍を引っ張り出してきた。44年前の1981年に発売された『インド』初版。ここから初代編集者やの想いや当時の旅人のようすを、インド渡航歴20年以上の宮田と若手ふたりでのぞいてみることに。レトロかわいいヴィンテージカラーの表紙、そして黄ばみ色褪せたページをめくるたび、旅心をくすぐる言葉がたくさん見つかり思わずにやけてしまう…! いま出版すると考えるとヒヤリとする表現も!?
地球の歩き方『インド』は、『アメリカ』『ヨーロッパ』につづいて発売された3タイトル目のガイドブック。
現在Amazonの電子版でのみ販売されている初版の概要の一部には、このような記載がある。
『個人旅行者がいかに安く長く旅ができるのかを前提に作られた本書は当時、何万人もの旅人たちをインドへと誘い、ときに迷わせ、ときに惑わせ、そして導いた。いつしかバックパッカーのバイブルと呼ばれるようになった。』
現在はテレビやSNSなど、多くの媒体から旅の情報を取り、スマホひとつで旅行の手配まで気軽にできてしまうが、当時の旅人たちはガイドブックの1冊に命を預けていたようなものだった。
そんな旅人たちは何を経験し、感じていたのか。また旅人たちを誘ったガイドブックとはどんなものだったのか、この概要文を書いた張本人、インド渡航歴20年以上の前編集長・現取締役の宮田と読み解いていく。
※「はじめに または おわり」の全文はインド特集トップページよりご確認いただけます。
今の価値観では出版しないかも!? インド愛あふれる正直な旅人編集者が紡いだ、ツッコミどころ満載な文章を3つご紹介。
これが掲載されているのはなんと10ページ目。ガイドブックなのに冒頭から「インドに日本人がうじゃうじゃ押しかけてほしくない」とは……。例にならって、この後きちんと読者に向けて航空券運賃の説明をしている。インドを神聖なものと捉えた、初代編集者の重すぎる愛ゆえの正直な思いが感じられるが「ウジャウジャ押しかける」はやはりちょっとひどい。
同ページの「インドを愛すボクらの航空会社へのアッピール!」は張り切り具合がかわいい。
非喫煙者でも、なぜだかタバコがおいしそうに思えてくる!? さすがに今では使えない見出し。
2010年頃まではこの文言は載せたままだったが、その頃インドで公共の場での喫煙が禁じられたため記載しないように。その時代の現地の状況に合わせて、一つひとつの文言を変えているのだ。
これは……! 堂々と「よく知らない」と書いてしまっている。しかし1980年代というインターネットもない時代、自信をもって海外の情報を発信することは難しかったはずだから、逆に正直で信頼できるのかもしれない。
現在でもガイドブックを制作する際、マイナーエリアの情報は取得しづらく判断に迷うものも。しかし取材陣による徹底取材、公式情報を集めることで信頼度の高い情報の掲載できるよう尽力しているので、今は気分や好みで書いていないことはご承知おきいただきたい。
地球の歩き方のタイトルのなかでも、初版の遺伝子を色濃く残す『インド』。
旧版より32ページ増の688ページと、さらに分厚いガイドブックとなった改訂版を発売しました。
ページ増に伴い、アッサム州、メーガーラヤ州などのエリアページを追加。特集にはタージ・マハル紀行、北東部インド、カルチャー解説などが盛り込まれています。
旅のお守りとして、お供させていただけますと幸いです。
D28 地球の歩き方 インド 2025~2026
Dシリーズ(アジア) 地球の歩き方 海外
2025/03/21発売観て歩くだけでは飽き足らない国。インドに行けば誰でもあの生き方に、あのペースに巻き込まれる。あなたを変える旅の本。
観て歩くだけでは飽き足らない国。インドに行けば誰でもあの生き方に、あのペースに巻き込まれる。あなたを変える旅の本。