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フィンランドに行ったら、誰もがお世話になること間違いなしのサーモンスープ。サーモンと一緒に野菜を煮込み、ミルクで味を調える。作り方はいたってシンプルだけに、味も店によりさまざま。ヘルシンキの有名ラヴィントラやカフェで、自慢のサーモンスープを食べ比べてみました!
フィンランド語で「ロヒケイットLohikeitto」といい、フィンランドの国民食ともいえる存在。サーモンと一緒に、ジャガイモやニンジンなどの根菜類を煮込んだミルク仕立てのスープ。ちなみにフィンランドではスープは前菜ではなく、メイン料理として食べます。
ヘルシンキの港に面した広場の一角にあるオールド・マーケット・ホールに店を構えるスープ・プラス・モアは、かつて「スオッパケイティオ」と呼ばれた、スープ専門店。スープは常時3種類あり、サーモンスープは月~水曜のみ提供しています。魚介のだしが効いたやさしい味わいは、さすがスープ専門店。食べ放題のパンと一緒にいただきましょう。
続きましては、ヘルシンキの誇る老舗ラヴィントラ(フィンランド語で「レストラン」)、シーホースへ。店名の通り、タツノオトシゴの絵が描かれた店内で味わえるのは、どっしり正統派のサーモンスープ。昔ながらの塩味が効いたスープは、こってりと濃厚。皮付きジャガイモの食感が心地よく、どっさり入ったディルもいい香りですよ♪
ヘルシンキのランドマークであるヘルシンキ大聖堂の前、元老院広場に面した建物の2階にあるおしゃれレストランが、ラヴィントラ・スン。女性シェフが作る北欧料理ランチビュッフェが好評ですが、あえてサーモンスープをチョイス。大きなサーモンがどんっと入り、スープは少なめ。どっしり濃厚で、スープというよりもソースみたいです。
サーモンスープは、カフェのランチとしても大人気なんです! エスプラナーディ公園にあるクラシカルカフェ、カッペリのサーモンスープは、細かく刻んだ野菜とサーモンを大きな鍋で煮込んだ昔ながらの作り方。じっくりと煮込んであるので、具材がとろけていて食べやすい。味わいはあっさりしていて、何杯でも食べられちゃいますよ!
ここで再び、伝統的なラヴィントラへ。フィンランドの有名映画監督、アキ・カウリスマキ作品のロケ地にもなった老舗ラヴィントラでは、「これぞロヒケイット!」といえる、地元の人も懐かしむようなサーモンスープが楽しめます。ごろりとジャガイモが入って、食べ応えも◎。クリーミーで、素材の味を生かした奥深さが感じられます。
ここでちょっと趣向を変えて、地元で人気のカフェバーへ。クラフトビールが味わえる店ですが、実は料理がおいしいことでも有名です。名物はレモン味のパスタ、ポッロ・リモネロ。実はここにも、サーモンスープがあります。細切れになった野菜とサーモンを煮込んであり、スープは濃いめの味付け。アルコールにも意外と合うんです!
最後は、フィンランド人デザイナーのカルル・エンゲルがデザインした建物にある名物カフェへ。もう何年も取材していますが、メニューはずーっと変わりません。こちらの店のサーモンスープは、大ぶりのサーモンにごろごろジャガイモとルックスも味も昔のまま! カフェとしては珍しく、夜でもオーダーできるので、夕食に食べるのもアリ。
今回は、フィンランドでおすすめのサーモンスープ7選を紹介しました。寒いなか心も体もぽっかぽかになるサーモンスープを本場でたのしみませんか? この記事で紹介したサーモンスープ以外にも、秋・冬のフィンランドにはオーロラやサウナなどさまざまな魅力あふれるものがいっぱいです! 次の旅は「arucoフィンランド」を片手にフィンランドへ!
TEXT&PHOTO:グルーポ・ピコ 田中健作
監修:地球の歩き方
26 地球の歩き方 aruco フィンランド エストニア 2025~2026
aruco 海外
2024/10/24発売いざ、憧れのフィンランドへ!サウナ、オーロラ、サンタクロース、ムーミンなど見どころ多数。おとぎの国エストニアへも。
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