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紅茶、雑貨、アーユルヴェーダコスメ……スリランカにはお土産選びにぴったりの魅惑のお店がたくさんあります。今回はなかでも個性あふれる5店をセレクト。ショッピングというとつい女性向けに偏りがちですが、性別問わず楽しめる高感度なお店を紹介します。
カラフルなファブリックを使ったアパレルやぬいぐるみで知られるベアフット。ジェフリー・バワのホテルのファブリックを担っていたバーバラ・サンソーニが50年前に創業したお店です。オレンジ、赤、黄色、緑などを大胆に使ったデザインは、バーバラがスリランカの自然から着想を得たもの。これらのファブリックは今もスリランカの女性たちによって織られており、ゴールロード沿いの本店では機織りの実演も行われています。
あまり宣伝されてはいませんが、よく探すとバワ建築を飾ったバティック作家エナ・デ・シルヴァ工房の製品も並んでいるんです。
お店の奥にはオープンエアのカフェもあり、ひと休みにするにもぴったり。
さらに充実の品揃えのブックショップも併設。現在のオーナーであるバーバラの息子ドミニク・サンソーニは、スリランカで最も著名な写真家でもあります。
ベアフットと並ぶスリランカ土産の定番パラダイスロードは、スリランカのコンラン卿とも称されるウダイシャンス・フェルナンドによって1987年に創業したブランド。カラフルなベアフットに対し、モノトーンでシックなデザインを打ち出すパラダイスロードの製品は、国内の多くのホテルやレストランでも使われているので、旅行中に見かける人も多いはず。
おすすめしたいのは、娘のアニカ・フェルナンドがオーナー兼デザイナーを務めるPR(ピーアール)。ここはアニカがセレクトしたエッジの効いたアパレルや雑貨、ジュエリーが並ぶお店。Mausはこのお店のオリジナルブランド。レディースのワンピースやシャツなどのほか、メンズのTシャツやパンツも充実。コロンボのほか、ゴール旧市街にも新店舗がオープンしています。
セイロンティーの産地として、世界屈指の紅茶輸出量を誇るスリランカ。世界三大銘茶のひとつに挙げられるウバ、日本の有名メーカーが使用しているキャンディなど、各地で個性あふれる紅茶が作られています。紅茶ブランドもたくさんありますが、おすすめはムレスナ。お土産として喜ばれるのが木箱入りのフレーバーティー。レトロなイラストを使ったパッケージが素敵で、レモンやミント、ジャスミンなど、それぞれに味わい深いイラストがプリントされています。この木箱は紅茶を飲み終わった後も、名刺入れや小物入れとしても活用できます。
キャンディ市街にはムレスナのショップ兼カフェもあるので、お土産探しと休憩を兼ねて本場の紅茶を味わってみてはいかがでしょうか。
アーユルヴェーダコスメのトップブランドとして、スリランカ各地で展開しているスパ・セイロン。アーユルヴェーダの体にやさしいイメージやカラフルできらびやかなパッケージデザインが女子心をくすぐるのですが、近年は洗顔料や日焼け止めなどメンズコスメも驚くほどに充実しています。さらに眠りやリラックスなど目的にフォーカスした新製品も次々に発表。国内のベストナチュラルコスメ賞も受賞しています。
ゴールロード店など大型店舗では、アーユルヴェーダマッサージが受けられるスペースも併設されています。専門の施設やホテルに投宿しなくても、気軽にアーユルヴェーダが体験できます。もちろん男性もOK。
インド洋に位置し古くから中継貿易で栄えてきたスリランカは、実は隠れたアンティークの宝庫。沖合は波が荒く数多くの難破船が沈んでおり、そこからイギリス、中国、アジア各国、そしてもちろんスリランカ国内の良質なアンティークが引き揚げられます。ダイビングを趣味としたアーサー・C・クラーク(『2001年宇宙の旅』などを書いたSF作家)も難破船探索に魅入られたひとりなのだそう。
キャンディ市内に店を構えるワルナ・アンティークスは、アンティークコレクターとしても知られたジェフリー・バワとも取引があった名店。宝探し感覚で、ぜひお店をのぞいてみてください。
今回紹介した以外にも、スリランカには魅力的なショップがたくさんあります。ショップのほかには、コロンボのレースコースで毎週土曜日の9~17時に開催されているグッドマーケットもおすすめ。手作りのカゴやバッグ、アパレルなど、実用性が高くオシャレなものが手に入りますよ。スイーツやドリンクの露店もあるので、散歩がてら足を延ばす価値あり!
スリランカに訪れたら、街歩きしながらセンスのいいお土産を見つけてくださいね。
TEXT、PHOTO:松岡宏大