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タンザニアと聞いて、真っ先に思い浮かぶのは壮大な自然と野生動物だろう。しかし、この国には豊かな歴史や文化、芸術が観光スポットが点在している。特に首都ダル・エス・サラームの国立博物館や、アフリカ芸術が集結するカルチュラル・ヘリテイジ、ザンジバル島の美しい大聖堂は見逃せない。この記事では、タンザニア観光をさらに充実させるために、選りすぐりのスポットを5つ紹介する。
タンザニアの歴史や文化を堪能するなら、ダル・エス・サラームにある国立博物館がおすすめ。ドイツ植民地時代に始まったオブジェクト収集を起源とし、1938年に英国国王ジョージ5世記念博物館として設立された。その後、タンガニーカの独立を経て、1965年に正式に国立博物館となった。この博物館ではタンザニアの豊かな自然遺産、各民族の文化、さらに植民地時代の歴史まで、さまざまな展示が行われている。
マコンデ・ヴィレッジとは、ダル・エスサラームのムウェンゲ地区の通称。タンザニアのアートと文化を深く知るのにぴったりなエリア。ここでは、マコンデ族による伝統的な文化に触れることができる。木彫りの芸術作品(Makonde carving)は非常に細かい彫刻と独特のデザインが特徴で、アフリカ全土でも高い評価を受けている。近隣にはアーティストたちが実際に作業している工房もあり、彫刻がどのように作られているかを間近で見ることができる。
アフリカの多様な芸術と文化が楽しめるカルチュラル・ヘリテイジは、内外に見どころがたくさんありながらも、静かで落ち着いた雰囲気のアートギャラリー。タンザニアおよびアフリカ全土から集められた芸術作品が展示されている。石彫や木彫、絵画、ジュエリーなど多岐にわたるアフリカ芸術が集結しており、その多様性に驚かされるはず。展示作品の一部は購入も可能で、アフリカのアートを自宅に持ち帰ることもできる。レストランも併設されているので、ゆっくり周ってみるといいだろう。
ザンジバル島にたたずむ壮麗な大聖堂は、アフリカの中でも特に美しい宗教建築のひとつ。かつて奴隷市場があった場所に建設されたもので、自由と人権の象徴とされている。内部はステンドグラスから光が差し込み、神秘的な雰囲気。地下にはかつての奴隷収容所の実態が保存されている。アングリカン大聖堂を訪ねて、ザンジバルの歴史に思いをはせてみよう。
ビクトリア湖に浮かぶサーナネ島国立公園は、タンザニアで最もユニークな国立公園のひとつ。多種多様な動植物が生息しており、特に鳥類観察やハイキングが人気。島には小さなビーチが点在しており、湖でのピクニックも楽しむことができる。サファリとはまた一味違った自然の魅力を体験したいなら、この島は外せないスポットだ。
タンザニアでは、豊かな自然、歴史や文化に触れることができる。この記事で紹介した5つの観光スポットは、タンザニアならではの見どころであり、訪れる者に新たな発見と感動をもたらしてくれるだろう。サファリはもちろん、博物館や大聖堂、アートギャラリーを通して、タンザニアの深い歴史と文化を堪能してみてほしい。