
J20 地球の歩き方 大阪 2025~2026
2025.1.7
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テーマパークに大阪城、カップルにぴったりな大阪の名所はたくさんある。ここではロマンティックで思い出に残る大阪の名所を厳選、あまり知られていないスポットを中心に紹介しよう!
デートにおすすめNO.1は梅田スカイビル、タワーウエスト27階にある絹谷幸二 天空美術館に併設されたカフェ。西向きの大きな窓から大阪湾に沈む夕陽を堪能できるスポットだ。淀川を越えていく飛行機、いくつもの橋をくぐり行き交う船。遠くを見れば明石海峡大橋や淡路島も。窓側の並んで座れるベンチシートでドリンクを飲みながら、日没の時を待てばしばし幸福のひとときとなるだろう。
美術館の入口でカフェ利用を伝えると、美術館の入場料を払わずに入れてくれるのも太っ腹で嬉しいポイント。とはいえ、絹谷幸二氏の迫力ある色彩や構図で知られる芸術も一見の価値あり。美術館で体験できる絵の中に飛び込む大迫力の3D映像は世界初の試みだそう。アフレスコ(壁画の古典技法)とミクストメディア(混合技法)による絵画や彫刻が並ぶエキサイティングな空間も、ぜひカップルで楽しんでほしい。
絹谷幸二 天空美術館は、Uの文字を逆さにしたような梅田スカイビルの左側「タワーウエスト」27階にある。右側の「タワーイースト」は、39〜40階と屋上が空中庭園展望台となっており、こちらは屋外での360度の展望が楽しめる。夜遅くまで開いているので、ライトアップされた近未来的な建築や、市街地の夜景が満喫できそう。ハートロックで永遠の愛を誓うのもロマンティック! 美術館からの眺望と空中庭園展望台、どちらも個性的なデートが楽しめそうだ。
デートにおすすめNO.2は、にぎやかな大阪を離れて堺市へ足を延ばすことをおすすめしよう。天王寺から路面電車でのんびり40分ほど。途中で住吉大社に寄れば、さらに歴史に触れられる旅となりそうだ。大和川を越えるともう堺市。堺出身の千利休と与謝野晶子にちなんだ「さかい利晶の杜」で予習をしたらいざ町へ。茶の湯が栄えた堺には和菓子の老舗や名店がたくさんあり、それぞれ味を競っている。
170年以上、茶葉を扱っている「つぼ市」が運営するカフェは、和洋スイーツやドリンクだけでなく、茶葉を使った料理も提供している。飲み終えた玉露の茶葉にポン酢をかけて食べるというのもユニークな体験だ。
デートにおすすめNO.3は、ヘリコプターやセスナでの遊覧飛行だ。大阪にはユネスコの世界遺産に登録されている「百舌鳥・古市古墳群」があるが、巨大な前方後円墳は地上からではなかなか全容が見えない。そんなときはヘリやセスナの出番。八尾空港からひとっ飛びで堺市、羽曳野市、藤井寺市にまたがる古墳群を眼下におさめることができる。
もちろん古墳ではなく大阪市のビル群や湾岸方面を目指すことも可能。記念日のサプライズにオリジナルルートを飛行するプレゼントなんて素敵かも。ふたりだけの思い出、きっと心に残るに違いない。
デートにおすすめNO.4はJR大阪駅の目の前に2024年9月に先行まちびらきした「グラングリーン大阪」だ。梅田といえばファッションビルでのショッピングやグルメに注目が集まり、自然と親しむ場所が少なかった印象があるエリア。ところが「グラングリーン大阪」の真ん中に、約4万5000㎡の「うめきた公園」が誕生し、サウスパークの芝生広場を中心としたスペースには、広々とした空間に加え、周囲には桜や松などの木も植えられ、木々の成長とともに四季折々の風景が感じられるスポットになるという。夏には噴水を眺めて涼を感じたり、冬にはカップルも盛り上がるイルミネーションなど、誰もが楽しめる仕掛けがいっぱいある。芝生広場を見下ろす「ひらめきの道」も視点が変わって気持ちがいい! ノースパークの「うめきたの森」は工事中だが、ここには池や滝も設置され、より自然に近い空間になるようだ。JR大阪駅というターミナル駅に直結する都市公園としては世界最大級であり、大阪・梅田の新しい顔になりそうだ。
また、2025年3月21日に「グラングリーン大阪 南館」が開業する(最上級ホテル、ウォルドーフ・アストリア大阪は4月以降の開業予定)。注目は「グラングリーン大阪 南館」の3階にできる「うめきた温泉 蓮 Wellbeing Park」。温浴、運動、食事、メディテーション、美容の5 つのテーマを掲げた、ウェルビーイングを象徴する健康増進施設なんだそうだ。いや、そんな難しい言葉を使わなくても、うめきた公園を一望できる、屋外温水インフィニティプールでデートするなんて最高かも!
さすが梅田、高級志向なんじゃない? と、ビビリ気味のアナタ! 心配ありません。レジャーシートやディレクターズチェア、けん玉などの遊具も無料で自由に借りることができる。また、うめきた公園内のカフェやレストランをはじめ、周辺には気軽に立ち寄れる店舗が多数揃っているから、おサイフが厳しいときのデートにこそ活用してほしい。
取材の日は芝生広場の芝生が「お休み中」のため中へは入れず。また、寒波ということもあり、さすがに遊びに来ている人は少なかったけれど、天気がよい日なら冬でも子供連れのお母さんグループやランチタイムのビジネスパーソンなどが思いおもいに過ごしている。
テイクアウトのお弁当を仲良くレジャーシートの上に広げれば、ピクニック気分が満喫できる個性的なホリデーシーンになるかもしれない。
デートにおすすめNO.5は池田市にある五月山。大阪府北部に位置する池田市の北半分に当たる丘陵地帯が五月山だ。池田市は、阪急電鉄をはじめとする阪急東宝グループの創業者小林一三が住んでいた地で、阪急が住宅分譲地開発を初めて行ったところとして知られている。伊丹空港へも大阪市内へもアクセスがよく、五月山をはじめとした緑豊かな環境も相まって現在でも居住エリアとして人気が高い。
ここでのおすすめは、日清食品のカップヌードルミュージアム。スープやかやくを選んでオリジナルのカップラーメンを作ったり、小麦粉をこねるところから始めるチキンラーメン作りなど、おもしろい体験がめじろ押しだ。連続テレビ小説のモデルになった安藤百福の研究小屋も再現されている。世界のインスタントラーメンコーナーで海外旅行で見つけた懐かしいパッケージを探すのも楽しいかも。
夕刻になったら、いよいよ五月山へ向かおう。レンタカーがあれば五月山ドライブウェイへ。秀望台、五月台など随所に展望スポットがあるので、お気に入りを探してはいかがだろうか。最近は外国の観光客もかなり多く、どうやらSNSで映えるスポットとして有名になりつつあるようだ。猪名川の水面に映る夕景、高速道路のオレンジライン、少しずつ光を増す市街地と、華やかな大阪はカップルの未来を照らしてくれるかもしれない。
TEXT:大和田聡子(どんぐり・はうす)
PHOTO:水野真澄、水野浩志、豊島正直、どんぐり・はうす
J20 地球の歩き方 大阪 2025~2026
地球の歩き方 Jシリーズ(国内)
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