
ドバイのラマダンを体験する!知っておきたい前知識と旅行者におすすめの過ごし方
2025.3.1
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2025年2月28日~3月29日はイスラム教で断食が行われるラマダンの期間に当たります。本記事では、ラマダンの期間に海外旅行する場合に知っておくべきマナーを紹介します。
「ラマダン(ラマダーン)」とは、ヒジュラ暦における9月のことで、実は月の名なのです。イスラム教ではヒジュラ暦の9月であるラマダンに断食が行われます。このため、ラマダン=断食という意味だと思っている方も多いのではないでしょうか。2025年は2月28日~3月29日がラマダンに当たります。ただし、ヒジュラ暦は月の満ち欠けに基づくため、直前に変更になる場合があります。
断食は日の出~日没の間に行われます。期間中ずっと断食をしているわけではなく、日没後には食事をとり始めます。断食をしている日中も普段通りの生活を送っていますが、仕事を早めに切り上げて帰宅することが多いため、お店などの営業時間が短縮されることがほとんど。
ラマダンが明けると3日間ほどイード・アル・フィトルという大祭が執り行われます。この期間は祝日扱いとなります。
ラマダンの期間は、さまざまな欲求を断って自身を鍛錬しながら信仰心を深めることが目的とされています。そのため、飲食だけでなくさまざまな行為が禁じられています。
ラマダンの期間は、飲食のほか、喫煙、投薬(健康上支障をきたす場合は免除)、性行為、けんかや悪口などの不適切な行動は禁止されています。
断食はイスラム教徒以外には強制されないため、ラマダン期間中に観光すること自体は問題ありません。旅行者向けに営業しているレストランもありますが、日中はイスラム教徒の目の前で飲食することは控えた方がいいでしょう。信仰を尊重し、配慮ある行動を。
また、金曜日には集団礼拝が行われるため、モスクに多くの人が集まります。ラマダンの期間中は普段以上に信仰に篤いため、興味本位でモスクに立ち寄って信仰の妨げになることは避けましょう。
現地の治安情報を知りたい場合は、外務省海外安全ホームページやたびレジなどで最新情報をチェックすること。
「郷に入っては郷に従え」という言葉があるように、訪れた土地の風習を尊重しながら旅行を楽しみましょう。