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ブラジルの日系人も御用達、地球の裏側の本格日本食レストランとローカルフードをレポート

アイ・シー・ネット株式会社

アイ・シー・ネット株式会社

更新日
2025年4月25日
公開日
2025年4月25日
©iStock 町を歩くと日本を感じるサンパウロ市内

執筆者:藁科 拓実
大学院で棚田における温室効果ガスの発生を研究。2023年に新卒でアイ・シー・ネットに入社し、現在は農業分野のJICA技術協力プロジェクトや農水省案件などに従事。特にメキシコ、アルゼンチン、ブラジルなど地球の裏側への出張が多い。

日本から見てぐるっと地球の反対側に位置するブラジル。アマゾンの熱帯雨林やリオのカーニバル、サッカーの強豪国として有名ですが、ブラジルは多くの日系人がいることは知っていますか? 特に大都市のサンパウロは日系人の数が多く、国内随一の日本食レストランの数なのだそう。今回はそんなサンパウロで食べたローカルフードや現地の日本食事情について紹介します。

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多くの日系人が住む大都市サンパウロ

今回、筆者が滞在したサンパウロはブラジル南東部に位置し、人口約1200万人のブラジル最大規模の都市です。驚くことに、人口の約1割が日系人で、国内全体の7割の日系人がサンパウロに住んでいるといわれています。

そのため町を歩いていると日本に関連したビジネスを営む店をたびたび見かけます。今回筆者がここを訪れた理由は、日本産の米の試食会を現地で行うためで、多くの日本食レストランや輸出入業者、小売業者の方が参加し、日本米への関心の高さを感じました。

サンパウロで一般的に食べられているローカルフードを紹介

ブラジル料理として日本で有名なのは「シュラスコ」。串刺しにして焼いた大きな肉の塊を目の前で切り分けて食べるダイナミックな料理です。シュラスコをはじめ、ブラジル料理は日本食と比べて全体的にカロリーが高めの料理が多く、炭水化物や油を多く使用します。多くの移民を受け入れてきた国なので、さまざまな国の食文化が融合しているのも特徴です。

現地滞在中に筆者が立ち寄ったレストラン「ASTOR」で食べたローカルフードを3つ紹介します。

ボリニョ(Bolinho)

ボリニョはポルトガル語で「小さいケーキ」を意味しますが、実際には米、卵、チーズ、スパイスなどに衣をつけて揚げたコロッケのようなものです。味はリゾットに似ており、タバスコなどをかけて食べることもあります。

パステル(Pastel)

パステル(左)とピカージョ

パステルはブラジルの代表的なファーストフードで、小麦粉の生地に具材を入れて揚げた春巻きのような食べ物です。筆者はチーズの入ったパステルを食べましたが、ほかにも牛肉や豚のひき肉を使った具材が入っているものや、さらにはチョコレートが入っているデザート感覚のものまであるそうです。

ピカジーニョ(Picadinho)

ピカジーニョはひき肉を使った炒め物で、米と一緒に食べます。にんにくの風味が効いていて米との相性が抜群でした。ほかにも揚げたバナナやキャッサバ粉のフライ、豆を煮たカルディーニョなどを一緒にいただきました。どれも日本人の口によく合い、とても食べやすかったです。

 

■ASTOR
住所:Av. Pres. Juscelino Kubitschek, 2041 – Vila Olímpia, São Paulo
営業時間:月~木曜日11:45~15:30、17:30~23:00 金曜日11:45~23:00 土・日曜日12:00~23:00
URL:https://barastor.com.br/

サンパウロの日本食レストラン、TATÁ Sushi

  • 寿司盛り合わせ
  • 天ぷら盛り合わせ

先述した通り、サンパウロには数多くの日本食レストランがあります。そのなかで今回筆者が訪れた「TATÁ Sushi」では寿司をはじめ、てんぷらやラーメンなど本格的な日本食を堪能できます。特に寿司は炙ったサーモンで酢飯を巻いて、その上にとびこをのせるなど、凝ったものが多かったです。基本的には寿司そのものにしっかりと味がついていますが、ブラジル人は濃い味が好きということで、醤油を必ずつけて食べるのだそう。醤油も日本で食べるものより味が濃く感じました。

天ぷらはサツマイモ、玉ねぎ、ナスなどがあり、日本で食べるのと遜色なくおいしくいただきました地球の裏側にいることを忘れるくらいの日本食のクオリティの高さです。

ちなみに、ブラジルでは握りずしと比べて巻き寿司が人気で、現地では「MAKI」とよばれています。ただ、MAKIは太巻きのような形のものを指すのではなく、手巻き寿司のように円すい形の寿司を指します。具材がたくさんのっていてボリュームがあり、ひとつでそれなりに満足できる量でした。現地でMAKIを注文する際は覚えておいてください。

漬けマグロのMAKI

■TATÁ Sushi
住所:R. João Cachoeira, 278 – Itaim Bibi, São Paulo
営業時間:月~木曜日12:00~15:00、19:00~23:00 金曜日12:00~15:00、19:00~23:30 土・日曜日12:00~16:30、19:00~23:30
URL:https://tatasushi.com.br/

日本から遠く離れたブラジルですが、日系人が多いだけあり、かなり本格的な日本食を食べることができました。ローカルフードも食べやすく、かなりお手軽に楽しむことができます。ブラジルに行く機会があればぜひローカルフードや本場のシュラスコを堪能してください! MAKIをはじめとした、ブラジルのアレンジがかかった日本食もお忘れなく!

アイ・シー・ネット株式会社について

アイ・シー・ネット株式会社では、新興国・途上国150ヵ国以上で社会課題の解決を行っています。下記のサイトで事業内容を紹介していますので、ぜひご覧ください。

事業紹介(アイ・シー・ネット株式会社)

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