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人気上昇中のフィリピン・バギオ!おすすめ観光スポットや魅力を紹介【今旅2026】

地球の歩き方編集室

地球の歩き方編集室

更新日
2025年12月17日
公開日
2025年12月17日
©iStock

19世紀末からおよそ半世紀にわたりアメリカの植民地だったフィリピンでは、人々は流ちょうな英語を話し、物価の安さも相まって人気の英語留学先となっています。これまで留学先としては首都マニラやリゾート地であるセブが定番でしたが、ここ数年人気を集めているのがバギオ。過ごしやすい気候と治安のよさはフィリピンでも特筆もの! 最新アートスポットやおしゃれな飲食店が点在し、オフタイムの楽しみも豊富。町のあるルソン島北部にはフィリピンを代表する観光地も多く、留学先としてはもちろん周遊の旅行先としてもおすすめです。

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今注目を集めるバギオの魅力とは

©︎Grupo Pico 町で最も大きなショッピングモール、SMシティ・バギオから市内の中心部を見渡す
©︎Grupo Pico 町のあちこちにアートが見られる

フィリピンの首都マニラがあるルソン島の北部は、スペイン語で「山脈」を意味するコルディレラと呼ばれる地方。国内で最も山深い地域として知られ、古くから山岳民族が住み、今も伝統を守りながら暮らしています。

このコルディレラ地方の中心都市となるのが、バギオ。標高約1500mにある高原の町で、常夏のフィリピンにあって年間の平均気温が15〜23度と過ごしやすい気候が特徴。このため、アメリカ植民地時代に避暑地として開発された歴史があります。マニラやセブのような混沌としたアジアの都市というイメージはあまりなく、町には洗練された雰囲気が漂っています。また、近年バギオで注目されているのが「アート」。コルディレラの伝統文化と現代のコンテンポラリーアートが融合した独自のアートは、世界でもここでしかお目にかかれません。

バギオのおすすめ観光スポット4選

1.バーンハム公園

©︎Grupo Pico 100軒以上の古着屋台が軒を連ねるハリソン通り

町の中心に広がる巨大な公園で、名前はバギオの町を設計したダニエル・H・バーンハムに由来。中央の池ではボート、園内をぐるりと回る道路ではサイクリングなどが楽しめるレクリエーションパークとなっており、早朝から夜まで多くの市民でにぎわいます。

名物は、園内北側を走るハリソン通りで毎日21時から行われるナイトマーケット。通りには古着を扱う屋台がびっしりと並び、どれも格安。近くには食べ物も屋台も出るので、食べ歩きも楽しめます。

バーンハム公園の詳細情報

名称
バーンハム公園(Burnham Park)

2.ベンカブ美術館

©︎Grupo Pico 館内にはおしゃれなカフェやショップもある

アートの町、バギオについて知るならここは外せません。地元出身のアーティスト、ベネディクト・カブレーラ(通称ベンカブ)氏の運営する美術館で、内部には自身の描いた絵画やフィリピンの若手アーティストの作品がずらり。必見は、コルディレラの先住民族が儀式で使用した「ブルル」と呼ばれる神像。現代アートと伝統文化が隣り合わせて共存する様子は、バギオのアートシーンを体現しています。

ベンカブ美術館の詳細情報

名称
ベンカブ美術館(BenCab Museum)
住所
Km. 6 Asin Road, Tadiangan, Tuba, Benguet
公式ページ
https://bencabmuseum.org/

3.色の谷

©︎iStock 橋を渡り住宅街の中に入ることもできる

バギオの町はバーンハム公園を中心に盆地のような地形になっており、一般庶民が暮らす家々は周囲の斜面に密集して建てられています。中心部からフィリピン特有の乗り合いバス「ジプニー」で10分ほどで行ける「色の谷」は、そんな郊外の住宅街のひとつ。ほかとは少し異なるのが、家々が思いおもいにペイントされているところ! 丘の斜面をカラフルな家々が埋め尽くす様子は、まるで絵の具のパレット。近年SNSで急速に拡散され、今やバギオを代表する観光名所となっています。

色の谷の詳細情報

名称
色の谷(Color of Valley)

4.タム・アワン・ビレッジ

©︎Grupo Pico 伝統衣装を身につけた人々がダンスを披露する

バギオ郊外のアート&伝統文化スペース。山の中にコルディレラの伝統的な住居や現代アートの作品が展示されており、歩きながら回ることができます。カフェやショップも併設されており、休日を中心に先住民族の伝統的なダンスショーも開催されています。また、いくつかの住居は内部がきれいに整備されており、宿泊することも可能です。

タム・アワン・ビレッジの詳細情報

名称
タム・アワン・ビレッジ(Tam-awan Village)
住所
366-C Pinsao Proper
公式ページ
https://tamawanvillage.com/

【コラム】ほかにもある!バギオ近郊で訪れたい名所

©︎iStock バナウェの町から約1時間ほどの距離にあるバタッド村のライステラス。ユネスコの世界遺産に登録されている

ルソン島北部にはいくつかの世界遺産があり、バギオから気軽にアクセスできます。バギオの北部、山岳地帯にあるバナウェは、「天国への階段」とも呼ばれるライステラス(棚田)で有名。先住民族のイフガオ族により作られた棚田では、今でも昔ながらのやり方にならった米作りが行われています。棚田はビューポイントから一望するほか、トレッキングで歩くこともできます。

またフィリピンは、1565年から300年以上にわたりスペインの統治下にありました。ルソン島北部の西海岸線にあるビガンにはスペイン時代のコロニアルな町並みが残っており、郊外には当時建設されたヌエストラ・セニョーラ・デ・ラ・アスンシオン教会があります。

いすれもバギオからバスで行くことができ、片道5〜8時間と時間はかかるものの、1泊2日〜2泊3日あれば十分に回れます。旅行者はもちろん、在住留学生の週末旅の目的地としても人気です。

基本情報

日本からのアクセス
日本からマニラ、ニノイ・アキノ国際空港まで直行便で約5時間。マニラからバギオへは、長距離バスで約5〜8時間。空港からの直通バスもある。
ベストシーズン
1年中
必要日数
4日~
宿泊最低予算
1部屋5000円〜
物価
日本と同じか、やや安いくらい。

推薦者:田中健作(地球の歩き方 フィリピン編 編集担当)

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