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バンコクの美食に世界が注目!タイ旅行で食べるべき絶品グルメ5選【今旅2026】

地球の歩き方編集室

地球の歩き方編集室

更新日
2025年12月17日
公開日
2025年12月17日
©井出友樹

今、世界中のフーディーが注目しているバンコクのグルメシーン。屋台に代表されるストリートフードは健在で、1食50バーツ(約225円)でカオマンガイが食べられる一方、予算1万バーツ(約4万5000円)のコース料理が楽しめるレストランの予約がなかなか取れないなんてことも起こっています。2017年にはフランスの有名グルメガイド『ミシュランガイド』タイ版がスタート。世界のグルメ評論家300人以上の投票で決まる「アジアのベストレストラン50」では、2025年の1位にバンコクの「ガガン(Gaggan)」が選ばれました。2026年は最新のバンコクを食べ歩いて、タイ料理の解像度をぐんと上げちゃいましょう!

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バンコクのグルメに世界中の食通が大注目!

©︎井出友樹 タイ版『ミシュランガイド2026』のセレクテッドレストランのひとつ、ローンロット(Rongros)
©︎井出友樹 ローンロットの美しいタイ料理

バンコクのグルメシーンが大きく変化したのは、2000年代以降。急速な経済発展に伴い、世界の有名店で経験を積んだシェフが帰国して店を開くようになったことに始まります。2012年には「世界のベストレストラン50」にタイで初めて「ナーム(Nahm)」がランクイン。翌2013年には「アジアのベストレストラン50」がスタートし、バンコクはフーディーたちの注目を集める都市に変貌を遂げました。

2025年に1位のガガンは、インド出身のシェフ、ガガン・アナンド氏のイノベーティブレストラン。インド料理をベースに、タイ・日本・フランスなどの要素を融合させた独創的な料理が楽しめます。コンセプトは「フードオペラ」で、インタラクティブな食のエンターテインメントが楽しめるのも魅力です。ディナー予算は約2万バーツ(約9万)から。

ガガンは郡を抜いて高級ですが、ほかのランキング常連のレストランのディナー予算も、おおよそ1万バーツ(約4万5000円)。予算オーバーという人も多いと思うので、今回はランキングやミシュランの星には届かないけれど、今おすすめしたいグルメスポットをご紹介します。

バンコクで注目のレストラン&グルメスポット5選

1.チャーム・ゲーン・カリーショップ 

©︎サカモトヨウコ クルマエビと柿のイエローカレー

今バンコクで注目したいのが、ランキングの常連やミシュランで星を獲得したシェフがオープンしたカジュアルレストラン。ナーム出身の3人のシェフが2019年にオープンしたチャーム・ゲーン・カリーショップもそのひとつで、伝統的なタイカレーをクリエイティブなスタイルで提供。季節や仕入れによって変わるメニューで、タイカレーの魅力を味わい尽くすことができます。どれも日本じゃ絶対に食べられないものばかりで、きっとタイカレーの概念が覆されますよ。

予算はディナーで、1500バーツ程度(約6750円)から。週末限定のランチは1000バーツ程度(約4500円)。2026年度版ミシュランのセレクテッドレストランにも掲載されています。系列店のチャーム・クルン(Charm Krung)と、チャーム・ノック(Charm Nok)もあわせてチェックしてみてください。

チャーム・ゲーン・カリーショップの詳細情報

名称
チャーム・ゲーン・カリーショップ(Charm Gang Curry Shop)
住所
14,35 Charoen Krung Rd.
公式サイト
https://www.facebook.com/charmgangcurryshop

2.ヤワラート(チャイナタウン)

©︎松井聡美 世界中から集まるおいしいもの好きでにぎわう
©︎松井聡美 過去ミシュランのビブグルマンに掲載のパートンコー・サボイ(Patonggo Savoey)

安うまグルメを楽しみたいなら、夜のヤワラート(チャイナタウン)は外せません。夕方に涼しくなると多くの屋台が次々オープンし、おいしいもの好きが集まる様子はナイトマーケットさながらの活気です。

ここがおもしろいのは、ローカルな雰囲気のなかに隠れた名店が多いこと。ミシュランのビブグルマンに掲載されたことがある屋台や食堂もたくさんあるので、そうした店をホッピングして楽しむのもおすすめです。Googleマップ上で「ヤワラート ミシュラン」と検索してみてください。調べずに行くなら、メインストリートのヤワラート通りと、そこから伸びる路地へ足を延ばし、気になった屋台を食べ歩くのも楽しいです。

ヤワラートの詳細情報

名称
ヤワラート(Yaowarat)
住所
Yaowarat Rd.

3.ルン・ルアン

©︎石澤真実 バンコクの日常の風景が垣間見られるローカル食堂
©︎石澤真実 クイッティアオセンレック(汁あり)70バーツ(約315円)

2026年度版ミシュランのビブグルマンに掲載された、創業60年以上、現在2代目と3代目が味を守る老舗食堂。1杯60バーツ〜(約270円~)の麺を求めて高級車で乗りつける客も少なくない人気店で、客が1日中ひっきりなしに訪れます。

人気の理由は毎日作る秘伝の豚骨ベースのスープと、特注の麺、たっぷりの具材。まず、クリアまたはトムヤムのスープの汁ありなしを選び、トッピングを4種類から選びます。最後にクイッティアオ(米麺)やバミー(小麦麺)など6種類から麺を選べば、自分好みの1杯が完成。タイのヌードルはその日の気分や好みで作ってもらえるので、ぜひ挑戦してみてください。

ルン・ルアンの詳細情報

名称
ルン・ルアン(Rung Ruang)
住所
10/3 Soi 26, Sukhumvit Rd.

4.パッタイ・ファイ・タ・ル

©︎松井聡美 フードコート「タイ・テイスト・ハブ・マハーナコーン・キューブ」内の支店
©︎松井聡美 パッタイ・ファイ・タ・ルのパッタイ・クン370バーツ(約1665円)

こちらも2026年度版ミシュランのビブグルマンに掲載された、パッタイ専門店パッタイ・ファイ・タ・ル。バンコク出身のオーナーシェフ、アンディ・ヤン氏はキャリアをアメリカ・ニューヨークでスタートさせました。下積みを経て、自身のタイ料理レストランをニューヨークでオープン。その店がミシュランの星を獲得したことで一躍有名に。

タイに帰国後、カオサン通り近くのディンソー通りに店をオープンしたのが2018年のこと。翌2019年にはミシュランのビブグルマンに選ばれ、現在に至ります。本店は少しアクセスしにくいので、マハーナコーン展望台に併設のタイ・テイスト・ハブ・マハーナコーン・キューブ内の支店を利用するのが便利。このフードコートはミシュラン掲載店が3店舗も集まっており魅力的です。

パッタイ・ファイ・タ・ルの詳細情報

名称
パッタイ・ファイ・タ・ル(タイ・テイスト・ハブ・マハーナコーン・キューブ店)/Pad Thai Fai Ta Lu(Thai Taste Hub Mahanakhon Cube)
住所
1st Fl., Mahanakhon Cube, 114 Narathiwas Rd.
公式サイト
https://kingpowermahanakhon.co.th/thai-taste-hub-mahanakhon-cube/

5.ミニストリー・オブ・ロースターズ

©︎松井聡美 手前からホットラテ、パッションフルーツコーヒー、ココナッツミルクコーヒー

バンコクを訪れたら、ぜひカフェへも足を運んでみてください。もともとタイの伝統的なコーヒーは、砂糖や練乳がたっぷり入った甘い飲み物ですが、近年では在住外国人や旅行者が行くカフェはもちろん、若い世代の間でも甘くないコーヒーが一般的になりつつあります。スターバックスコーヒーがタイに上陸したのは1998年で、そこから徐々に浸透し、2010年代にはサードウェーブコーヒー店が増えました。

タイはコーヒー豆の産地でもあるため、各地のコーヒーが飲める店を探すのもおもしろく、ロースターをもつカフェではお土産にタイのコーヒー豆を選ぶこともできます。そんなカフェのひとつが、タイドラマ『2gether』のロケ地としても有名なミニストリー・オブ・ロースターズ。ここではバンコクで最近トレンドから定番となっている、オレンジジュースやサトウキビジュース、炭酸などで割ったコーヒーを楽しむこともできます。また、オレンジやレモンを加えたアレンジコーヒーは、「All Cafe」や「KUDSAN」併設のセブンイレブンの店舗でも注文できるので、気軽にチャレンジしてみるのもよいですね。

ミニストリー・オブ・ロースターズの詳細情報

名称
ミニストリー・オブ・ロースターズ(Ministry of Roasters)
住所
101/1 Sukhumvit Rd.
公式ページ
https://www.ministryofroasters.coffee/ministryofoasters

【コラム】屋台グルメを楽しめるバンコクの新スポット

ルンピニー・ホーカーセンターと隣接するルンピニー公園

2026年1月には、ルンピニー公園のそばに「ルンピニー・ホーカーセンター(The Lumpini Hawker Centre)」がオープン予定。約88の屋台が集まる新スポットとして注目を集めています。

バンコクでは一見、どこでも屋台料理が食べられる印象がありますが、実はここ10年ほどで屋台の規制や撤去が進み、出店できる場所は徐々に限られてきました(とはいえ、整備がなかなか進まないのがタイらしいところですが……)。今後はこうした管理された屋台街へと整備されていく可能性が高いので、今のうちに道路や歩道に並ぶ多彩なローカルフードの屋台の雰囲気を、存分に楽しんでください。

基本情報

日本からのアクセス
日本からバンコク、スワンナプーム国際空港まで直行便で約4時間30分~6時間。
ベストシーズン
10月中旬〜2月中旬
必要日数
4日~
宿泊最低予算
1部屋5000円〜
物価
日本の3分の2程度。

推薦者:関いつこ(地球の歩き方 arucoバンコク編 編集担当)

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