特集「今、こんな旅がしてみたい!」
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2026年、韓国旅行は地方が盛り上がる予感。都市の喧騒を離れ、自然やローカル文化を感じられるエリアが注目されるなか、おすすめは美しいビーチと韓国らしいグルメやカルチャー両方楽しめるチェジュ島(済州島)です。日本から直行便で2〜3時間で行けるので、短い休みでもふらりと出かけられる気軽さも魅力。海風を感じながら島の日常に溶け込むように過ごす旅は、ひと味違った韓国を体感できるはずです。特に注目すべきエリアは、島の西部にあるビーチタウン・翰林(ハンリム)。透明度の高さで知られる挟才(ヒョプチェ)海水浴場の周辺には感度の高い店が続々とオープンし、韓国内の若い世代も多く訪れています。見どころがコンパクトにまとまっているため、徒歩や自転車で気ままに巡れるのも旅行者にはうれしいポイントです。
SNSでは華やかな写真が目立つチェジュ島ですが、実際に訪れてみるともっと穏やかで、島特有ののんびりとした空気が流れています。チェジュ島らしさを味わうには、空港近くの中心街だけでなく、少し足を延ばして海や山が広がる自然エリアまで向かうのがおすすめです。
そのなかでもぜひ訪れてみてほしいのが、島の西側にある翰林というエリア。白い砂浜にエメラルドグリーンの海が広がり、周りにはカフェやショップが点在していて散策が楽しめます。これだけでも旅の目的として十分ですが、日本人観光客が少なく、ちょっとした“穴場感”があるのも大きな魅力でしょう。空港からはバスやタクシーで1時間弱とアクセスもよく、気軽に訪れられる立地もうれしいところです。
韓国へ来たからにはカフェ巡りをしたい、という人も多いはず。 チェジュ島も例外ではなく、ソウルや釜山に負けないほどカフェが充実しています。しかも町なかを離れるほど空間がゆったりと設計されていて、時間を気にせず長居したくなる店ばかり。
Osdsは、住宅街の一角にたたずむガラス張りの一軒家カフェ。モーニングやブランチをしながらゆっくり1日のスタートを切るのにぴったりで、食事系メニューも豊富。人気のパンケーキやフレンチトーストのほか、エビやアワビのソテーがのったサラダや海苔のパスタなど、個性的でチェジュらしい味も楽しめます。
Osdsの詳細情報
2025年には済州国際空港内にふたつの新店舗がオープンし、一気に知名度を上げたumu。 もともとは2019年に翰林ではじまった小さなプリン専門店で、チェジュの海で海女さんが採るウムサカリ(天草)という海藻を使ったプリンが看板商品です。
このプリンが誕生したのは、実際に海女さんとして海に潜っていたこともあるオーナーの「チェジュの海藻の魅力を伝えたい」という思いから。定番のカスタードをはじめ、チェジュ島産のニンジンやトウモロコシなど、素材の味が楽しめるシーズンごとの限定フレーバーにも注目!
umuの詳細情報
チェジュ島にはいくつもビーチがありますが、そのなかでも挟才海水浴場は透明度の高さが特別。太陽が高くなると水面がきらきら光り、足が透けて見えるほど澄んだ海は、「こんな海が韓国にあったの?」と思うほど。
夏は海水浴客でにぎわいますが、波が穏やかで遠浅なので小さな子供がいるファミリーでも安心して楽しめます。パラソルの貸し出しやシャワー(有料)もあり、日本の海水浴と同じ感覚で楽しんでOK。隣接した金陵(クムヌン)海水浴場も徒歩10分で行けるので、ぜひあわせて訪れてみて。
挟才海水浴場の詳細情報
ソウルではなかなか出合えない、チェジュ島ならではの郷土料理も外せません。お昼時は地元客で満席になる、翰林の名店のボマルカルグクスはいかがでしょうか?
ボマルとは日本ではクボガイと呼ばれる小さな巻き貝のこと。肝臓によく、二日酔いにも効くといわれ、チェジュ島では昔から親しまれている食材です。野菜やしいたけでとったスープに、つぶしたボマルの内臓が溶け込み、ひと口食べると磯の香りが口いっぱいに。緑色のメセンイ(海藻)が入るのもこの店ならでは。モチモチの自家製麺に、とろみのある汁がからみ大満足の1杯です。
翰林カルグクスの詳細情報
チェジュ島といえば、みかん(柑橘類)の名産地。島内にはみかん畑を併設したカフェも珍しくなく、毎年10月中旬〜1月頃の収穫シーズンに合わせて収穫体験できるスポットも人気です。
挟才海水浴場からタクシーで約5分程度の場所にあるカフェ キュルハンガも、そんな農園カフェのひとつ。みかん狩りをしなくても、広い畑を一望しながらオリジナルのドリンクやスイーツを味わうだけでも十分楽しめます。敷地内には宿もあり、海と夕日を眺めながら過ごせると評判。チェジュらしい景色のなかで、特別なステイを体験してみては?
カフェ キュルハンガの詳細情報
チェジュ島の公共交通機関はバスのみ。そのためレンタカー以外だと、翰林まではバスやタクシーでのアクセスが現実的です。 ただしバスは本数が多くないため、現地でのちょっとした移動はタクシーのほうがスムーズ。翰林は徒歩だけで回るにはエリアが広いので、スポットをあちこち効率よく巡りたいならレンタルサイクルもおすすめです。
推薦者:大野麻里(地球の歩き方 arucoチェジュ島編 編集担当)