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伊達家ゆかりの湯治場、深い山あいに佇む秘湯、日本三景・松島の絶景を望む温泉宿など、宮城には個性豊かな湯処がそろいます。歴史ある建物や受け継がれてきた湯治文化に触れながら、心ほどける温泉旅へ出かけてみませんか。
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伊達家ゆかりの歴史を今に伝える老舗旅館。館内には、歴代仙台藩主が湯治に利用したと伝わる「御殿湯」や「青根御殿」が残され、往時の趣を感じながら湯浴みを楽しめます。宿名の「不忘閣」は、初代仙台藩主・伊達政宗が青根の湯を気に入り、「この湯を忘れることはできない」と称えたことに由来。館内には伊達家にまつわる書画や骨董品も収蔵され、仙台藩との深いつながりを感じられるのも魅力です。また、敷地内には作家・芥川龍之介が滞在したとされる土蔵が残されているほか、伊達騒動を題材にした山本周五郎の『樅ノ木は残った』ともゆかりがあります。歴史や文学に思いをはせながら、静かな山あいの温泉時間を過ごせる一軒です。
約1200年の歴史を持つと伝わる温泉地に佇む料理旅館。古くから地域の人々に親しまれ、仙台城下近郊の湯治場としても利用されてきました。現在は内海家が湯守を担い、里山の自然とともに温泉文化を受け継いでいます。沢乙温泉が仙台藩とのつながりを深めたのは、十三代仙台藩主・伊達慶邦の時代と伝えられます。当時、藩の金山奉行が温泉の泉質などを調べ、その価値が認められたことから、湯治や療養を目的に訪れる人々に重宝されたといわれています。泉質は低張性弱アルカリ性冷鉱泉。歴史ある湯に浸かりながら、季節の食材を生かした料理を味わえるのも魅力です。仙台市街地からほど近い静かな里山で、受け継がれてきた湯治場の趣に触れてみてはいかがでしょうか。
乳白色に変化する個性豊かな湯を楽しめる温泉宿。源泉はそのまま湯船へ注ぐのではなく、いったん枡にためて硫化水素ガスを抜いてから浴槽へと流しています。湯が白く見えるのは、源泉に含まれる硫黄成分が空気に触れて酸化し、湯の中に微細な粒子が生じるため。時間や温度、空気との触れ方によって湯の表情が変わることもあり、自然の恵みを間近に感じられます。浴室は総ヒノキ造りの山小屋風で、木のぬくもりに包まれながら湯浴みを楽しめるのも魅力。泉質は、含硫黄―ナトリウム・カルシウム―硫酸塩泉。鳴子温泉らしい硫黄の香りと、やわらかな乳白色の湯を堪能できる一軒です。
標高約850mの蔵王連峰の山懐に佇む、深い森に囲まれた一軒宿です。自然豊かな環境と、古くから湯治場として親しまれてきた歴史を持ち、山あいならではの静かな時間を過ごせます。峩々温泉は、「日本三大胃腸病の名湯」のひとつとして知られ、温泉を飲む「飲泉」、湯に浸かる「入浴」、さらに湯船の縁に腰掛けて腹部に湯を100杯ほどかける「かけ湯」を組み合わせる入浴法が伝えられています。泉質はナトリウム・カルシウム―炭酸水素塩・硫酸塩泉。蔵王の豊かな自然に抱かれながら、長く受け継がれてきた温泉の趣と湯治文化に触れてみてはいかがでしょうか。
日本三景のひとつ、松島の景観を望む海と島々が織り成す眺めを楽しめる、オールインクルーシブの温泉リゾートです。館内には松島湾を望むラウンジやレストランがあり、滞在中は時間とともに移ろう海の表情をゆったりと楽しめます。最上階の露天風呂からは、松島の島々を見渡すパノラマビューが広がり、湯に身をゆだねながら、朝から夕暮れまで刻々と変化する絶景を眺められるのが魅力。とりわけ冬の朝は、ゆっくりと朝焼けに染まっていく松島湾の風景が印象的です。泉質はアルカリ性単純温泉で、穏やかな湯浴みを楽しめます。
開湯から600年以上の歴史を持つ温泉宿。鎌先温泉は、古くから「傷に鎌先」と称され、湯治場として親しまれてきました。宿の本館は、大正から昭和初期にかけて建てられた木造一部4階建ての建物で、国の登録有形文化財に指定されています。釘を使わない伝統的な工法で造られた建物は、長い年月を経た今も趣深い佇まいを見せています。館内では、鎌先温泉らしい「薬湯」と、岩肌に囲まれた風情ある「洞窟の湯」を楽しめます。湯治場として受け継がれてきた温泉文化と、歴史ある建築が醸し出す静かな時間に浸れる一軒です。
山、海、里山と、それぞれに異なる風景の中で楽しめる宮城の温泉。湯の個性はもちろん、伊達家とのつながりや文学、建築、食といった土地ならではの魅力も、旅を豊かにしてくれます。気になる一軒を目的に、宮城でゆったりと温泉時間を過ごしてみては。
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