【お出かけスポット@シリコンバレー】都会のオアシスで土に触れる!マーシャル・コトル・パークとガーデンフェアの魅力

皆さん、こんにちは! カリフォルニア州特派員のかんです。

シリコンバレーの中心地サンノゼ。IT企業のビルが立ち並ぶ一方で、実はこのエリアがかつて「Valley of Hearts Delight(心の喜びの谷)」と呼ばれた世界有数の果樹園地帯だったことをご存知でしょうか?

今回は、その歴史を今に伝える広大な公園「マーシャル・コトル・パーク(Martial Cottle Park)」と、そこで開催される大人気の「ガーデンフェア」についてご紹介します。

©︎かん デモンストレーション・ガーデンの入口
©︎かん デモンストレーション・ガーデン(その1)
©︎かん デモンストレーション・ガーデン(その2)
©︎かん 2026年4月のガーデン・フェアのポスター

287エーカーの広大な農場:マーシャル・コトル・パークとその歩み

“I was born here. I’ve spent my entire life here. It would be nice for kids in future generations to know what it was like before it all changed.”  Walter Cottle Lester (Mercury News, 2013)

「私はこの地で生まれました。人生のすべてをこの地で過ごしました。未来の世代の子どもたちが、すべてが変わってしまう前のこの地の様子を知ることができたら素晴らしいでしょうね。」ウォルター・コトル・レスター(マーキュリー・ニュース、2013年)筆者訳・出典:Martial Cottle Park’s history

サンノゼにあるマーシャル・コトル・パーク(Martial Cottle Park)は、150年以上にわたりコトル家が農業を営んできた土地であり、サンタクララ・バレーの豊かな農業の歴史を今に伝える場所です。

その始まりは、1854年まで遡ります。
バーモント州出身のエドワード・コトルが、ミズーリ州から荷馬車でサンタクララ郡に移住し、コヨーテ・クリーク近くのランチョ・サンタ・テレサの一部を購入したのが、その始まりでした。

その後、コトル家はこの土地で150年以上の長きにわたり農業を営み、土地を管理し続けてきました。 1960年代初頭、サンノゼの果樹園や畑が住宅やショッピングセンターに取って代わられる時代の流れを目の当たりにし、コトル家は、この地の農業について伝承していくべきだという信念のもと、開発業者から巨額の買収提案を提示されながらも、それを断り、この土地を維持してきました。
そして、2003年、ウォルター・コトル・レスターが287.54エーカー(約116ヘクタール)の土地をカリフォルニア州立公園局とサンタクララ郡立公園局に寄贈しました。寄贈証書には、この土地は「サンタクララ渓谷の農業遺産について一般の人々に情報を提供し、教育する」公共公園となることが明記されているそうです。

その後、カリフォルニア州公園レクリエーション局とサンタクララ郡公園局の協力により、287.54エーカー(約116ヘクタール)もの広大な土地は、「半分公園、半分農場」の特徴を持つ公園として生まれ変わりました。

公園内には、子供向けの遊び場や展示物、ウォーキングコース、ピクニック・エリアなどがあり、農業の過去を学べる教育的なデモンストレーション・ガーデンも設置されています。

この公園は、急速に都市化が進むサウスサンノゼにおいて、歴史的な農業遺産を保存し、地域住民に憩いの場を提供する貴重なスペースとして維持されています。特に、UCマスターガーデナー(カリフォルニア大学認定の園芸ボランティア)によって管理されたデモンストレーション・ガーデン・エリアは、節水型の植物やカリフォルニア・ネイティブの植物を実際に見ることができ、また、年に2回、ガーデン・フェアの会場として人気を集めています。

©︎かん マーシャル・コトル・パークの遠景(その1)
©︎かん マーシャル・コトル・パークの遠景(その2)
©︎かん マーシャル・コトル・パーク

4月11日に開催された「スプリング・ガーデンフェア」を振り返る

去る2026年4月11日、この公園でUCマスターガーデナーによる「スプリング・ガーデンフェア(Spring Garden Fair)」が開催されました。

生憎の雨天時の開催となりましたが、それでも、会場は多くのガーデニングファンで大賑わい!

マスターガーデナーたちが手塩にかけて育てた、この地域の気候に適したトマト、ペッパー、ハーブ、そして美しい多肉植物の苗がずらりと並んだ苗の展示販売、「美味しいトマトの育て方」や「コンテナガーデンのコツ」などのワークショップ、子供向けの園芸コーナーやコンポスト制作ステーション、壊れた家庭用品を修理してくれる人気のリペア・ブースなど、物を大切にするカリフォルニアらしい光景が見られました。

©︎かん スプリング・ガーデンフェアの様子
©︎かん スプリング・ガーデンフェア(ワークショップやイベント・ブース)
©︎かん スプリング・ガーデンフェア(コンポスト体験)
©︎かん スプリング・ガーデンフェア(ワークショップや会場地図)

展示販売の苗は、トマトやペッパー類が多く、その原産地の国旗とともに展示されていました。その種類の多さはお見事の一言!

筆者は、マーシャル・コトル・パークのガーデン・フェアは今回が初参加。そもそも、今回のイベントは、年明けからせっせと苗のビニールテントでの育成に励んでいる旦那様が見つけてきたイベントに便乗して出かけたもので、今回の苗購入は見送りです。
でも、数珠玉草やいくつかの日本独特の苗も見かけましたし、次回はぜひいくつか苗を購入したく思います。

日本からの訪問で苗が購入できずとも、UCマスターガーデナー達によるワークショップや体験コーナーは、ガーデニング・ファンにとっては見逃したくない企画です!

もちろん、UCマスターガーデナー達が丹精込めて手入れをしているデモンストレーション・ガーデンを散策し、カリフォルニアの果樹やネイティブ・プランツを眺めるのも非常に楽しい体験になりますね。

©︎かん スプリング・ガーデンフェア(鉢植えの販売とイベント案内)
©︎かん スプリング・ガーデンフェア(苗の販売)
©︎かん スプリング・ガーデンフェア(苗の販売やデモンストレーション・ガーデン)

次のお楽しみは10月の「フォール・ガーデンフェア」!

©︎かん 林檎の花やウチワサボテン(ノパル)
©︎かん ブラックベリー・エリア
©︎かん ウチワサボテン(ノパル)の花
©︎かん カモミールやスイートピー類の花々
©︎かん スプリング・ガーデンフェアの会場の様子

「春のフェアを逃してしまった!」という方もご安心ください。「フォール・ガーデンフェア(Fall Garden Fair)」が、2026年10月頃に予定されています。

秋のフェアの注目ポイントは、冬野菜の準備です。
カリフォルニアの冬は、実は野菜作りのゴールデンタイム。ブロッコリーやケール、ニンニク、エシャロットなど、涼しい季節に育つ苗や球根が準備されるそうです。

また、例年、公園全体の「秋祭り(Fall Festival)」と同時開催されることが多いそうで、家族連れで一日中楽しめるイベントになる見込みとか。

また、「庭のこの植物が元気がないんだけど…」「どうやって育てればいいかしら」といったガーデニング相談を、プロに相談することができる「Help Desk」も設置されるそうですよ!

秋のフェアの正確な日程は、例年9月頃にUCマスターガーデナーの公式サイトで発表されます。ぜひ、忘れずにチェックしてみてください。

 

マーシャル・コトル・パークの歩き方

マーシャル・コトル・パークへは、国道85号線からSnell Aveを通って出かけるのが便利です。

入園自体は無料ですが、園内の駐車場を利用する場合は1日6ドル(または1時間2ドル)の料金がかかります。駐車場料金は、公園の有人入口で支払います。

フェアで苗をたくさん買う予定の方は、「小さな台車(ワゴン)」や「ダンボール箱」を持参されると便利でしょう。

歴史ある農場の風を感じながら、次のシーズンに向けた準備を始める。カリフォルニアの植物を見て、昔のサンノゼに想いを馳せてみる。
そんなカリフォルニアらしい週末を過ごしてみるのはいかがでしょうか?

それでは、また次回のブログでお会いしましょう!

©︎かん マーシャル・コトル・パークの案内板

Martial Cottle Park

住所: 5283 Snell Avenue, San Jose, CA 95136
開園時間: 8:00 AM 〜 日没まで
公式サイト: parks.sccgov.org

©︎かん
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