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日本とは地球のほぼ真裏にある南米には、知られざる秘境や絶景スポットが目白押し! なにかと心落ち着かないこの季節にぴったりな「青」の絶景を、7ヵ所セレクトしました。悶々とした気持ちを吹き飛ばしてくれる、さわやかで神秘的な色合いに癒やされましょう。
南米大陸の南緯40度以南は、南部パタゴニアと呼ばれる地域。パタゴニアはアルゼンチンとチリの南部にまたがって広がり、およそ30の国立公園を擁しています。なかでも観光客にとびきりの知名度を誇るのが、ロス・グラシアレス国立公園です。スペイン語で「氷河国立公園」という名の通り、約4459km2の園内には大きなものだけで47の氷河があって、最も有名なのがペリト・モレノ氷河。全長約35kmの氷河は先端が湖に突き出していて、時には轟音をたてて崩落します。園内では氷河クルージングのほか、アイゼンを履いて氷河の上を歩くトレッキングも楽しめます。
(現地表記:Glaciar Perito Moreno)
湖水によって侵食されでき上がった洞窟です。数年前までは知る人ぞ知る存在でしたが、青く輝く洞窟がSNSなどで拡散され、一躍人気のスポットとなりました。幻想的な色の秘密は、洞窟内部の石質と湖にあります。石は炭酸カルシウムを多く含み、長い年月をかけて削られることで大理石のようなマーブル模様になりました。湖は、氷河の溶水によりできた氷河湖。太陽が湖を照らすと、光が反射して洞窟全体が深い青色に包まれるというわけです。
(現地表記:Marble Cathedral)
シパキラは、コロンビアの首都・ボゴタの北約50kmに位置する町です。古くから岩塩の採掘場として有名で、町の外れには岩塩鉱山の中にできた塩の教会があります。教会は地下約220mにあり、坑道を歩きながら14の間を回って最後に3つの間から成る岩塩教会へとたどり着きます。坑道と坑道を繋ぐ間にはキリストが磔のため歩いたヴィア・ドロローサの14の留にちなみ、それぞれ解説がなされています。教会内にある3つの間のひとつ「生の間」には岩塩から掘出した十字架があります。高さ16m、幅10mで、地下にある十字架としては世界最大です。
(現地表記:Zipaquirá Catedral de Sal)
ブラジルの首都、ブラジリアにある聖堂です。設計を手がけたのは、ブラジルを代表する建築家、オスカー・ニーマイヤーの弟子であるカルロス・アウベルト・ナベス。外観は無機質なコンクリート製ですが、内部は壁一面が青いステンドガラスで埋め尽くされています。ガラスはよく見ると1つ1つ色が異なっていて、全部で12のグラデーションになっています。青いガラスを通した太陽の光が堂内へと注ぎ込むと、まるで宇宙の中に浮かんでいるような幻想的な気分になります。天井からは3トンものベネチアンガラスを使ったシャンデリアが下がり、こちらも圧巻です。
(現地表記:Santuário Dom Bosco)
世界最大の湿原地帯、パンタナールの南部に位置するボニートの周辺には、澄みきった水が流れる河川が点在しています。町の一番人気は、周辺の河川で楽しむスノーケリングツアー。いくつかのポイントがありますが、なかでも特に透明度が高いとされるのがプラッタ川環境保護区。川は上から見ても河床がくっきり見えるほど透明度が高くて、たくさんの魚が泳いでいる様子も確認できます。陽光差し込む川の中はどこまでも青く、神秘的な美しさです。
(現地表記:Bonito)
標高約4200mにある「天空の湖」。アンデス山脈の山のなかに位置していて、湖までは登山や馬でしかアクセスできません。マチュピチュへの拠点としても知られるクスコから日帰りのツアーが出ていますが、湖までは標高4000mを超える高地を2時間あまりも歩かなくてはなりません。標高約5473mのウマンタイ山の麓にある湖は、宝石のようなコバルトブルー。かなりハードな道のりだけに、たどり着いたときの達成感はひとしおです。
(現地表記:Lago Humantay)
最後は、少し変わった「青の絶景」を紹介します。南米大陸の西に浮かぶガラパゴス諸島には、独自の進化を遂げた多くの固有種が棲息します。スカイブルーの足がなんとも美しいガラパゴスアオアシカツオドリもそんな固有種のひとつ。ガラパゴス諸島全域に広く生息するためよく見かけることができますが、おもしろいのはその求愛行動。気に入ったメスの前でオスが足を上げてゆっくりとダンスする姿がなんともかわいいです。
(現地表記:Islas de Galápagos)
いかがでしたか?
過去に訪れたことのある場所、行ってみたいと思っていた場所、この記事を読んで行きたくなった場所、それぞれに思いをはせていただけたでしょうか。今はおうちで妄想トリップをしながら、再び海を越えられる日が来るのを待ちましょう!
※当記事は、2021年5月23日現在のものです
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