
D37 地球の歩き方 韓国 2023~2024
Dシリーズ(アジア) 地球の歩き方 海外
2023.03.23 発売
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韓国は日本からたった1~3時間で行けるため、国内旅行の気軽さで渡韓を楽しむ人が年々増加しています。とはいえ、隣国であっても異国。パスポートは必須で、それ以外に必要なものは? ビザは? 免除プログラムはある? などといった疑問は多数あるはず。本記事ではそんな疑問にお答えします。
結論からいうと、2025年12月31日までは、90日以内の一般的な観光または商用などを目的とした滞在に限り、日本人はビザ不要、さらにK-ETAの申請・取得も不要です。
そもそもビザ(査証)とは、渡航先の国・地域が外国籍の渡航者に発行する入国許可証のようなもの。ビザの発行には手間がかかるため、韓国では日本を含む22の国と地域に対して、ビザ免除プログラムの一環でK-ETA(電子旅行許可証)制度を2022年より導入。さらに2023年にはK-ETAの一時免除措置が発表され、渡韓が一段とスムーズになりました。一時免除措置は2025年12月31日まで延長されたため、現在は事前申請なしで韓国へ行くことが可能です。
韓国政府は現在(2025年2月10日時点)、K-ETAの一時免除措置を2025年12月31日まで延長していますが、状況次第で突如廃止される可能性も。韓国へ頻繁に行く人なら取得しておくのもテ。
申請はオンラインで10分程度、日本語で簡単にでき、一度取得すると3年間有効です(パスポートが3年以内に失効した場合はその時点で無効)。K-ETAを取得せずに一時免除措置を利用して渡航する人が毎回提出しなければならない入国申告書が不要になり、オンライン申告(※)や記入の手間も省けます。
2025年2月24日より電子入国申告制度が開始。詳細・申告は大韓民国公式電子政府ホームページを参照
K-ETAは、一般的な観光・商用などが目的の90日以内の滞在に限り申請が可能です。
①大韓民国政府公式ウェブサイト、またはK-ETAのモバイルアプリでアクセス
②「K-ETA申請する」、「最初から申請」を選択
①本人の大陸を選択:ASIA-PACIFICを選択
②本人の国籍を選択:JAPANを選択
③同意の確認:「個人情報の収集・利用に関する同意書」「要配慮個人情報処理内訳同意書」「固有識別情報の処理案内」「利用規約」の各同意書を読み、同意なら「同意する」にチェックし、「次へ」をタップ
パスポート番号とメールアドレス入力後、「確認」をタップ。
パスポートの身分事項記載ページのイメージファイル(自分のパスポートの顔写真があるページを撮影した写真)を、「ファイル追加」をタップしアップロード。スマホならその場で撮ってアップすれば簡単。
①パスポートに記載された国籍を選択
②パスポートに記載された性別にチェック
③・④パスポートに記載された姓と名をローマ字で入力
⑤パスポートに記載された生年月日を選択
⑥パスポートに記載されたパスポート番号を入力
⑦パスポートに記載された有効期限を選択し、「次」へをタップ
①パスポートの国籍と同一なら「いいえ」にチェック
②日本の電話番号を入力
③過去に大韓民国を訪問したことがあるかどうかを「はい/いいえ」で回答
④入国目的について、「観光(個人旅行)/観光(団体旅行)/観光(企業インセンティブ)/訪問/商用/疾病治療/会議/各種行事/競技/その他」から該当するものにチェック
⑤韓国での宿泊先の住所を入力。ホテルなど滞在先が決まっている場合は韓国語の住所をコピペするとスムーズに入力できる。未定の場合はNONEと入力
⑥韓国での連絡先は、自分の電話番号の前に81を付けて入力すれば申請可能
⑦現在の職業を、「無職/自営業/農林畜産業/会社員/公務員/学生/主婦・主夫/その他」から該当するものにチェック
⑧コレラやペスト、黄熱など感染症15項目が表示されるので、そのうち現在かかっている病気があるかどうかを「はい/いいえ」で回答
⑨自国や海外での逮捕または起訴・有罪判決などを受けたことがあるかどうかを「はい/いいえ」で回答
⑩最後に規格に沿った自分の顔写真をアップロードし、「次へ」をタップ
申請完了後の情報変更はできないので(一部を除く。Q&A参照)、入力内容に間違いがないか細かく確認を。
確認後間違いがない場合は「決済」をタップ。クレジットカード、またはデビットカードの情報を入力して1万300ウォンを支払う。決済後のキャンセルはできないので慎重に。
申請手数料1万300ウォンの支払いが完了すると、申請完了メールが届き、メール内のURLから審査の進捗状況の確認が可能に。繁忙期は審査完了までに72時間以上要するケースがあるので、余裕をもって申請しよう。
審査が完了し許可されるとK-ETAが発行され、韓国の出入国管理局に自動的に登録。メールに届いた認証通知をプリントアウト、またはスマホに保存しておけば終了。
ここからはK-ETAの申請や渡韓にK-ETAの取得が必要になった際の疑問にお答えします。下記以外の質問は公式ウェブサイトやモバイルアプリの「コミュニティ」→「よくあるご質問」または「お問い合わせ」で確認してください。
ここまでK-ETAについてざっくり紹介しましたが、申請・取得はさほど難しくありません。ただ、現在(2025年2月10日時点)は2025年12月31日まで免除されているため、申請・取得は不要です。今後渡韓を予定している場合は、念のため出発の2ヵ月くらい前から公式ウェブサイトなどで最新情報をチェックしておくことをおすすめします。