フィリピンのコンセント事情、変換プラグや変圧器のポイントと充電できる場所

地球の歩き方編集室

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更新日
2025年4月7日
公開日
2025年4月7日
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フィリピンは、自然豊かな絶景に多彩な歴史や文化、フレンドリーな国民性が訪れる人々を魅了する国。セブ島の白砂のビーチでのんびりと過ごしたり、ボホール島のチョコレートヒルズで大自然の奇跡を目にしたり、マニラの活気ある街並みを探検したりと楽しみ方はさまざまだ。急速に発展する都市部とともに、今なお残るノスタルジックな古都や少数民族が住む山岳地帯などの見どころをたどって、とっておきの旅を体験しよう。ただし、旅行の際には現地の電力事情についても理解しておこう。

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フィリピンでは変換プラグや変圧器が必要か

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フィリピンを訪れる際、基本的に変換プラグは不要である。フィリピンのほとんどのコンセントは日本と同じAタイプとCタイプの複合型が多く、日本のプラグがそのまま使える。しかし、B3タイプやOタイプなど異なるプラグも見られるため確認が必要。特にホテルや古い建物では注意したい。

電圧については、フィリピンの電圧は220Vで日本の100Vとは異なるため、変圧器が必要になる場合がある。例えば、スマートフォンやノートパソコンなど多くの電子機器は100V~240V対応なので、変圧器なしでそのまま使用できるが、ドライヤーやヘアアイロンなどは日本仕様の電化製品が多く、その場合は100V専用で作られているため変圧器が必須となる。

フィリピンのコンセントタイプは4種類

Aタイプ

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フィリピンで最も一般的なコンセントタイプ。日本と同じ2本の平たいピンを持つ形状で、日本から持参した電子機器をそのまま使用できる。

Cタイプ

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ヨーロッパや東南アジアで広く使用されている2本の丸ピンを持つプラグ。アースはないが、軽量でコンパクトなデザイン。フィリピンでも複合型コンセントで使用されている。

B3タイプ

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形状は丸いピンが三つあり、三角形に配置されている。上のピンがアースで、差し込むことで下の2本のピンを使うことができる。一般的ではないが一部の施設で見かけることがある。

Oタイプ

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オーストラリアや中国で使用される2本の平たいピンを持ち、ハの字型に配置されているプラグ。アースはないが、安全性に優れている。フィリピンでは非常にまれだが、見かけることがある。

変換プラグのポイント

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フィリピンを訪れる際、基本的に変換プラグは不要だが、B3タイプやOタイプなどのプラグが必要になる可能性もあるためマルチプラグの準備をおすすめする。コンパクトに収納することもできるため、すべての形状の単体プラグを用意するよりも手間や荷物も増えず安心。

地球の歩き方オンラインショップでも、変換プラグを取り扱っているので参考にしてほしい。

変換プラグと一緒にあると便利なもの

複数ポートのあるUSB充電器

フィリピン旅行中、スマートフォンやタブレット、カメラなどのデバイスを同時に充電するケースは多いだろう。複数のポートが付いているUSB充電器を選べば、家族や友人と一緒に旅行しているときでも、1ヵ所で効率よく充電が行える。さらに、フィリピンのホテルではコンセントの数が限られている場所も多いため、非常に便利。

差込口が複数ある電源タップ

旅行先で複数のデバイスを同時に使用したいときには、差込口が複数ある電源タップが便利。さらに延長コード付きのものを持参すれば、離れた場所でも簡単に電源を確保できる。ホテルの部屋でコンセントが遠い場合や、家族や友人との旅行で全員がデバイスを充電したいときに大活躍。複数ポートのあるUSB充電器も併用すればコンセントに困ることはないだろう。ただし、サイズが大きくなる可能性もあるため、軽量で持ち運びやすいタイプを選ぶのがよい。

モバイルバッテリー

フィリピンでは移動時間が長くなることもあり、モバイルバッテリーは外出先や観光地で電池切れを防ぐための必需品。美しいビーチでのんびり過ごしたり、山間部でのアクティビティを楽しむ際に、近くに電源がないことも多く、大容量のモバイルバッテリーを持っていけば、旅行中いつでもどこでも安心してデバイスを使うことができる。

変圧器のポイント

スマホ・スマートウォッチ・パソコン

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スマホやスマートウォッチ、パソコンは通常100V~240V対応でありそのまま使用可能。スマホは特に重要で、例えば観光地情報を調べたり移動中に音楽を楽しんだりする際に活躍、連絡手段としても必須アイテムだ。機種や発売時期によっては充電ケーブルに違いがあるため注意しよう。

デジタルカメラ・アクションカメラ

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フィリピンの美しい風景やアクティビティを撮影するには、デジタルカメラやアクションカメラが欠かせない。多くの機種が100V~240V対応でそのまま使えるが、古いモデルや特殊な充電器を使用している場合、長時間の使用で過熱する恐れがある。このような場合は時間を区切って充電するなどして、安全に使用しよう。

ドライヤー・ヘアアイロン

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フィリピンの高温多湿な気候では、ドライヤーやヘアアイロンが非常に重宝するが、日本仕様の製品は多くが100Vのみ対応のため、220Vのフィリピンでは変圧器が必要。特に消費電力が高い製品を使用する場合は、高出力に対応した変圧器を選ぶことが重要だ。誤った変圧器を使うと故障や火災の原因になるので注意すること。

シェーバー

日常的に使用する電気シェーバーも、旅行中に欠かせないアイテム。基本的には100V~240V対応のものも多いが、古い型や安価なモデルには注意が必要。長時間使用すると過熱する恐れがあるため、適宜休憩を挟みつつ使うと安心。

フィリピンで充電できる場所

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フィリピンでは空港やホテル、カフェなどで充電が可能。しかし、公共の場所での充電は盗難や紛失のリスクがあるため注意すること。USBポートでの充電スポットも多数存在するが、セキュリティ面で懸念があるため避けたい。どうしてもUSBポートで充電したい場合は、データ盗難やウィルス感染のリスクを回避するためにUSBデータブロッカーを使う方法や、充電専用のUSBケーブルを使おう。USBデータブロッカーとは、データ通信を遮断し充電のみを行うためのアダプターであり、安心してUSBポートを利用できる。

空港

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フィリピンの主要な空港には、充電ステーションが設置されており、待ち時間に充電することができる。特にマニラのニノイ・アキノ国際空港やセブのマクタン・セブ国際空港では、いくつかのスポットで充電が可能だ。混雑していることが多く、充電中は常に目を離さず貴重品は手元に置いておくこと。

ホテル

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ほとんどのホテルでは、客室内にコンセントが複数あり、自由に使用することができる。また、高級ホテルでは、ロビーやラウンジエリアにも充電スポットが提供されていることが多い。チェックイン時に確認して必要に応じて利用するとよい。

ホテルについてはbooking.comで詳細を確認できるので参考にしてほしい。

カフェ

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フィリピンの都市部では、多くのカフェで充電が可能。特にチェーン店であるスターバックスやザ コーヒー ビーン&ティー リーフなどでは、Wi-Fiとともに充電施設が整っていることが多い。ただし、混雑時には他のお客さんに迷惑をかけないよう譲り合いを心掛け、長時間の使用を控える配慮も大切。

ショッピングモール

フィリピンの大型ショッピングモールでも充電できる場所が増えており、有名なモールでは飲食店だけでなく、充電ステーションが設置されていることが多い。休憩中や買い物の合間に利用できるが、貴重品の管理には注意が必要。モール内のインフォメーションデスクで詳細を尋ねるとよい。

変換プラグや変圧器を忘れた、なくした場合

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フィリピン旅行中に変換プラグや変圧器を忘れたり、なくしたことに気づいた場合でも心配は不要。まずは宿泊しているホテルでの貸し出しサービスを確認しよう。多くのホテルでは、フロントデスクで変換プラグや変圧器を貸し出している。利用する際には、身分証明書の提示が求められることもあるので準備しておくこと。また、在庫が限られているため早めに問い合わせるのが望ましい。

もしホテルで借りられない場合は、大型ショッピングモールや電化製品店で探してみよう。マニラやセブなどの大都市には、SMモールやアヤラモールといった大型ショッピングモールが数多く存在し、電気店も充実している。特に家電量販店では、様々な種類の変換プラグや変圧器が取り揃えられているため、スタッフに相談しながら適切なものを選ぶとよい。

適切に準備して、フィリピン旅行を満喫しよう

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フィリピンの旅行を最大限に楽しむために、電力事情の理解は不可欠。フィリピンの素晴らしい観光地や美しい風景を満喫するために必要な情報を揃え、しっかり準備して、思い出深いフィリピンの旅を堪能しよう!

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