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ある日のファーマーズマーケットでの、校外学習の様子です。 平日に開催されているので時々子供達は、何班かに分かれ引率の先生と一緒に、農家の方にお話を聞きにやって来ます。 農家が直接販売をする事になっているので、少し日に焼けた農家の皆さんは、思わぬ質問にびっくりしながら、子供にも分かるように丁寧に答えていました。 たたいてみたり、持って重さを感じたり、においを嗅いだり、「食べてもいいですか?」 って言われたら断る訳もいかず‥。 一所懸命ノートを取っている子や座りこんで絵を書き始めたりする子。 教室では、得る事ができない楽しい授業風景。
70年代UCバークレーの教育学を学んでいたアリス・ウォーターズさんは、フランス(留学中)で、畑でとれた作物を台所でササッと料理してしる様子に、当時のアメリカの缶詰・大量生産に反旗をひるがえしました。 まさに "カウンターカルチャー" 採れたて物をなるべく手を加えないで新鮮な内に食べましょう。 この提唱は、『食への教育』と進化してゆきます。 安心で安全な本来の食を子供達に!
サンフランシスコ・ベイエリアは、シリコンバレーを中心にハイテク産業が発達しているエリアで、学卒者の比率が全米でもトップレベル教育熱心な人達がいっぱい住んでいるエリアです。 彼女の提唱が基となり親御さん達も理解を示し、校庭に畑を作ったり、食の教育も盛んに行われています。 「自分の体に入る物は、どうやってできるのか?」 缶詰では分からない事を缶詰世代の大人達が、健康な食べ物について今子供達に伝えています。 1時間郊外に車を走らせると畑が現れ始める "土地の利" もあり、教材(食材)もすぐ手に入ります。
例えば、週末ファーマーズマーケットで買った食材で早速台所へ、化学実験みたいな事が料理ではよくあるし、親子で食事をする事により食事のマナーを躾ける事もできます。 ちょっと手間をかけるだけで、素材がいいのでやっぱり美味しいし♡ 美味しい物を教えることもできます。 『身体にいい食べ物』について子育てしながら学べる環境にあります。
>>> 『フードデザート(食の砂漠地帯)』 という言葉をご存知の方もいらっしゃると思いますが、生鮮食料品を買うのが困難な場所を指しています。 農務省での定義で、33%(あるいは500人)の地域住民から食料品店までの距離が、都市部で1.6km、田舎・田園地帯で16km以上はなれた所。 アメリカは、児童の三分の一が肥満です。 2000年に生まれた子供の3割がいずれ糖尿病になると予測もあり、『児童の肥満撲滅運動』 に取り組んでいます。 肥満の子が多いエリアとフードデザート地区は、ほぼ重なっていて、故に生鮮食品入手困難地区を無くそうとしているのですが、サンフランシスコにもベイエリアにも存在しているのが事実です。
日々の暮らしに精一杯で、身体にいい食事よりお腹がいっぱいになる物だけを食べている子供達も近くにいるという事です。 食に関しては、経済事情によって子育ての環境格差は残念ながらあるようですね。
(今月のお題:世界各地の子育て環境)