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1760年代、宣教師さん達が、ここに葡萄の木を植え、1840年代にリバモアさんが商業用の葡萄を植えました。 1880年代最初には、ウエンティさん、コンキャノンさん、ウエットモアさんが、それぞれのワイン醸造所を設立。 ウエットモアさんのワインは、1889年のパリ万博、国際ワイン大会で、初めてアメリカワインが金賞受賞、カリフォルニアワインがワインの世界地図に初登場しました。 ウエンティさんのワイナリーは今でも家族経営のワイナリーで4代目5代目で運営されています。 2代目のアーネストさんが、UCデービス校の力を借りフランスから葡萄の挿し木を輸入、手塩にかけて育て上げ、カリフォルニア州の約8割のChardonnay(シャルドネ)は、この子孫で、シャトー・モンテリーナ1973年もほとんどこの子孫。
『1976年パリスの審判』 から一躍ナパバレーは、メジャーになりましたが、リバモアバレーも同様古く興味深い歴史があります。 しかし、大都市から近い場所にあるので畑より "新興住宅地" として、禁酒法解禁直後はナパより土地代が高かったそうで、土地代の安いナパバレーにワイナリーが集中し始めました。 サンフランシスコから車で40分くらいですから、葡萄より住宅を!となります。
『Page Mill Winery』 まだまだ日差しの強い日、学校の運動会での "役員用テント" が、裏庭に設営されていて、地元の方々、いろんな形の椅子に座り、持参のスナック片手にほろ酔い加減で、のんびりテイスティング。 料金$5.00で5種類。 喫茶店価格。 2色刷りの広告には、
BYOB is the 3rd Sunday of each month !‥‥
BYOB ⇒ ブリング・ユア・オゥン・ボトル スーパーマーケットだと、Bag(バッグ)ですが、ここは、Bottle(ボトル)の "B"
*第三日曜日、清潔な空ボトルを持ってくると$8.99で、赤ワインを売ってくれるというのです*
"作業小屋" 脇で一杯1ドルのテイスティング。
"Petite Sirah" (プティシラー) $20.00購入。 その際テイスティング料金を引いてくれたので、$15.00☆ しかし、petite Sirah(プティシラー)と、Syrah(シラー)スペル以外にどこが違うのか? ほろ酔いながら不思議に思い、まぁ帰ったら教本で調べてみることにして、次々ワイナリーを巡り、必ず出くわすプティシラーを味見。
‥濃厚な色あい、濃い色ベリーの熟香、ジャブ的に適度なタンニン、乾いた大地の恵みを感じます。 優しいZinfandel(ジンファンデル)♡ の様な、Cabont Sauvignonの存在感と比べるのは野暮ですが、キャボ系好きにはいいかもしれない‥。 とほろほろ酔いで思いました。
『プティシラー』は、カリフォルニア州独特のブドウ品種で長期熟成可能で、貯蔵保管にも適しています。
『シラー』は、葡萄の病気に耐えられるように20世紀始めにローヌ系土着品種 "プルールサン" を品種改良したものでコート・デュ・ローヌ地方のフランスの伝統的なブドウ品種。 エルミタージュ、シャトーヌフ・デュ・パプ、コート・ロティ、南部では、Vin de Pays(地ワイン)で使われています。
<<1996年UCデービスのラボでカリフォルニアのプティシラーDNA鑑定>>
プティシラーの90%は、フランスの "ドリフ種" と分かりました。 ドリフ種っていうのは、1880年頃フランスのドリフ博士によって改良された品種で、父シラー × 母プルールサン。 10%は、プルールサン種。 プルールサン種は、フランスローヌ地元品種でドリフ種の母方。 シラー種のバアちゃん。 よって、プティシラーは、シラー系ドリフ人? ってことかしら!? 移民の国の話だな〜。
かつてプティシラーは、ジンファンデルのブレンド用品種として使われていましたが、1990年以降は "単一品種(バラエタルワイン)" として作られはじめ、カリフォルニア固有品種としてシェア確立。 インディーズ系地ワイン。
<Concannon Vineyard>
concannonvineyard.com
<Page Mill Winery> ⇒ 地図
www.pagemillwinery.com
<LAS POSITAS VINEYARDS>
www.laspositasvineyards.com
9月のお題"地酒"