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観光のポイントは、
白い花崗岩の絶壁、巨大な滝、流れる川、セコイアの林を眺める事ではないでしょうか。 シェラネバダ山脈の西側に位置し、年間400万人以上のお客様が、世界中から訪れ、ヨセミテ渓谷を主に見て回ります。 東京都の1.5倍の大きさの公園の1%にも満たないエリアです。
本当にあちこちに絶壁がありますが、ほとんどが、花崗岩でできています。 墓石に使われる御影石の仲間ですが、コレの元が、 "シェラネバダ・バソリス" という深成岩(深い+岩=深成岩)の形の一つ。
どうやってできたか? 地表を覆う厚さ100km位の岩盤がある。→ プレート。 西海岸にもファラロンプレートと北米プレートがあり、この2つがぶつかった。 ファラロンは、北米の下に潜り込んでいった。 その際、すれた場所に熱が出て、溶け出した。 他の岩の間に入り込んでいく。→ "貫入" という。 しばらくすると冷えて固まりバソリスの原型。 深い所に岩ができる。 花崗岩といえる物が、地下9〜10kmあたりにできた。
また、断層が動いて山がどんどんでき始める。 シェラネバダ山脈が誕生していく。 高くなるという事は、緩やかに流れていた水が、急流となってしまう。 周囲を一気に削り始める。
山はできるは、斜面は削るは、大騒ぎとなる。
終いには、地下にあるはずの岩まで現れた。 出てきた岩も表面が、剥がれて丸くなったり、"節理" とよばれる割れ目ができ、岩崩れが発生。→ 主に垂直方向に割れている。
そして、シェラネバダには、4回氷期が訪れていて、後退期に岩くず等でできる堆石 "モレーン" により土手ができ、水たまり、湖ができた。
ちなみにこの話、5億年前まで遡る話です。 雄大な景色に、壮大な歴史があるんですね。
1984年、ユネスコの世界遺産(自然遺産)の指定を受けているのは、知られている事ですが、基準のヒトツ。
『地球の歴史上の主要な段階を示す顕著な見本であるもの』
とは、コレだったんですね。
www.nps.gov/yose/