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"First Free Sunday" として毎月第一日曜日が入場無料となるアジア美術館です。 今年は上海万博が行われている事もあり、『上海展』 が9月5日まで開催中。 行列は覚悟の上で出かけてきました。 開館15分前に到着。 10時オープン。
12ドルの入場料は無料ですが、特別展は5ドル、英語のオーディオツアーとなっていました。→中文説明概要というのはありました。
3つのギャラリーから成り、1850年〜1940年代始め。 1949年からは、毛沢東氏や共産党のプロパガンダのポスターといった政治色の濃い頃。 1980年〜2010年のアートやフィルム。 それぞれ興味深いの展示となっていました。
”ハイ・タイム” と名付けられた古き良き時代の頃。 何とも洗練されいて、お洒落で印象に残りました。 アジアの女性の「切れ長の眼」が魅力的と言われますが、女性のポスター全てシャープな切れ長。 しかし全体的に線は柔らかでふんわり包み込む感じ。 色合いも優しい。 チャイナドレスがよく似合っている。
1941年の上海大世界の交差点と、1937年の上海南京路のデパート周辺の様子がありました。 ビック4デパートと説明がありましたが、ニューヨークのメィシーズ、ロンドンのセルフリッジと肩を並べる勢いだったそうです。 オーディオで幾度となく 「コスモポリタン」 と言っていましたが、納得。 やっぱり国際都市です。
このデパート周辺の2009年の比較写真がありました。 背景に若干高層ビルがありましたが、ほとんど同じ風景だったのは驚きでした。 古くていい感じ雰囲気は残っていました。 最近、上海は、近代的な超高層ビルのイメージしかなかったのですが、温故知新を実践しているようで、何だかサンフランシスコっぽい。
”レボリューション” のコーナーは、『赤色』 が全面にでていました。 現在の中国の国旗は、1949年にできた物だそうです。 しかし、この赤色ですが、私の思う赤色とは微妙に違い ”朱色赤色”(勝手に造語) と表現したいなぁ。 ポスターの女性達の表情は精悍さがあふれていました。 人民服に朱色赤色のスカーフ。
80年以降今日までは、一気に現代アートで表現されていて、斬新なアイデァは、もう何処の街か境が無くなってしまっている感がありました。 1時間ほどのオーディオツアーであっという間に近代化した上海でした。
昔のフィルムの上映もありました。 音声はないけど、中国系のオバアちゃま達が、椅子の腰掛け、懐かしそうに見ていました。 親子が暗がりの中を逃げていき、それを兵隊さんに捉えられ叩かれるシーン。 他にも悪い兵隊さんは、みんな日本兵でした。 他国の軍服の区別がよく分からないので、例えば、欧米の方が見ても見過ごしてしまうかもしれません。
何故か兵隊さんのシーンになると視線を感じてしまったのは気のせいかしら‥‥
1980年、サンフランシスコと上海は姉妹都市となり、友好を深めて来ましたが、今年は更に沢山のイベントが市内および近郊で開催される予定です。
<上海関係のイベント>
www.shanghaicelebration.com