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池波正太郎ファンの友人は「『厠』は読めないけど何処かは、知っている。」と言いました。

漢字検定ではありませんが、『かわや』と読みます。

『御手洗』は、苗字になると『みたらい』でありまして、この読み方は、日本経済に通じていらっしゃる方は、ご存知かと思います。かつてこの氏が、所属していた企業で“その場所”は、全て横文字表記であったそうです。

その場所、はっきり”トイレ”と書き表すには、女の私、少々気が引けます。

そしてもう一つ、少々気が引ける場所に“ゲイ・バー”という所があります。 サンフランシスコには、同性愛者の方達が沢山住んでいて、その方達が集う一杯飲み屋さんです。 しかし、あくまでも街の一杯飲み屋さんなので、お店、他のお客さんに歓迎されるかはともかく、女の私でも問題なく、一杯飲める場所です。

(女の私+気が引ける)×2=ゲイ・バーのトイレ

こういう数式ができます。

アッパーポークのとあるゲイ・バー。誰に声をかけられることなく、静かにビールを飲んでいましたが、チョット厠へ、、、。 ここもやはり、”足下丸見え、開放型放尿タイプ”のドア。 そこに、はっきりと“MEN”のサイン。

あえて”男性用”と表記しなくてもいいじゃないかと思いつつ、ドアを開けると、、、。

*写真* うわぁ〜ッ、懐かしい。 保育園の手洗い場だぁ〜!!! そぅそぅ、黄色いレモン型石けんが、ミカンの網に入っていて、蛇口に引っかかっていて、4〜5人くらい横並びになって、泡ブクを誰が1番大きく作れるか競争したんだよねぇ。 今は、ピンクの石けんを、洗い場に置いているんだねぇ。 あの頃は、背の高い手洗い場だったけど、大人になって見てみると小ちゃくて、私の膝くらい高さでしかありません。 イヤぁ〜本当に懐かしいィ。 陶器製のその洗い場に、もぅ頬ずりしたくなっちゃって近づいた瞬間。

チョット待て、水道の蛇口はどこにも無い。 そして私の用事は、手洗いではない。

今いる所は、まさに、”数式の答え”の場所でありました。

振り返ると、ニッコリ微笑む奇麗なお兄さん。 反対側を指差していました。 その先に、木目調の壁に汚れたドアノブがポツンとある。

その壁には、<2人で入ってはいけません>とだけ記されていました。

注釈: タイトルの最初の2文字『桑港』は、漢字検定ではありませんが、サンフランシスコの漢字表記です。

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