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9月20日、7年越しに新憲法が公布され(関連記事 新憲法公布)、国中が浮かれお祝い一色の雰囲気だったのもつかの間。
この新憲法に不満を持つ隣国インドが、陸路を封鎖。人の行き来はできているようですが、石油製品や物資等の輸送を阻止するという圧力行使に出ています。
これにより、ガソリン、ディーゼル、調理ガス等の石油製品がネパール国内では極端に不足している状況です。ガソリン等の消費を減らすため、9月27日からは、一般車両の走行を制限。車体ナンバーによって走行を許可される日とそうでない日を分けられる事態にまでなっています。
すでに市民生活にはかなりの影響が出ていますが、今後この状態が長引く場合は、旅行者の方にも次のような影響が出る可能性がありますので、ご注意ください。
国際線:現在、国際便にはカトマンドゥ発の復路分の燃料も積んで来るよう告知が出ているようですが、燃料を積むことが難しい場合など、欠航となることがあります。(すでに欠航になっているフライトもあります)
国内線:9月30日に航空会社に確認したところ、あと25日分ほどの燃料は確保できていると。しかし、すでに間引き運航を始め調整もしているとのことで、ご利用予定便が変更になることがあります。
カトマンドゥと地方を結ぶツーリストバス:大型バスはディーゼルを燃料としていることが多く、ガソリンに比べディーゼルはかろうじて入手しやすいこともあり、今のところはほとんどのツーリストバス会社が運行しています。また、今のところ運休予定もないとのことですが、ディーゼル給油のためにもガソリンスタンドに何時間も並ぶ必要があり、給油を逃してしまったバスが臨時運休をした、ということはありました。
市内観光または貸切車手配:ガソリン残量がなくなってきている車も多く、市内観光であれば足りるが、長距離移動手配は無理、と断られるケースが出ています。ただ、先述通り、ディーゼルを燃料にしている車両であれば、長距離もOKであることを場合もあります。しかし、道中補給できませんので、カトマンドゥ発時に往復分の燃料を確保出来ない場合は、手配不可となることがあります。
流しのタクシー:半日以上給油の列にならんでおり、営業できる時間もすくなくなっていることから、その対価で、通常の運賃よりも高い言い値となっています。
レストラン:調理ガスの不足により、メニューや営業時間を制限し始めた店もわずかですが出ています。
9月30日現在の状況は以上の通りです。
今後事態が好転すれば状況も一気に改善されるかと思いますが、長期化する場合は観光や国内移動にも影響が出る可能性もありますので、今後の状況にもご注意ください。
10月7日付「ガソリン不足の影響 その2」につづく。