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去る4月14日は、ネパールで用いられているビクラム暦の新年でした。2067年が始まりました。
新年といっても、盛大に祝う習慣はなく、朝お寺へお参りに行ったり、いつもより食事を少し豪華にしたり、といった程度で祝うことが多いようです。
宗教的な儀礼行事が多く、そちらのほうが新年より重要な位置づけにある場合が多いからかな、と思います。
また、たくさんの民族が暮らすネパール。新年も民族ごとに異なるため、ビクラム暦の新年よりも、自分たちの民族の新年のほうが重要である人たちも多くいるからでしょう。
たとえば、シェルパ族の新年は2月頃、ネワール族の新年は10月〜11月頃、グルン族の新年は12月頃、といった感じです。
祭り好きの若者などは、大晦日に友達と集まってカウントダウンをすることもあるようですが、派手な祝い方をするのは、ごく一部の人たちだけ、と言っていいでしょう。
ところで話は変わりますが、私たち旅行会社などでは、ビクラム暦と同時に、西暦も普通に使用していますが、一般庶民の生活では、西暦はほとんど用いられていません。
このため、おかしなことに、大学出の、ネパールではある程度エリートである大の大人でも、西暦の1月〜12月まで、一ヶ月が何日あるか、ということを、すぐにわからない人たちがたくさんいるのです。
その証拠に、役所などへ行くと、恥ずかしげもなく、January-31, February-28, March-31・・・という、月と日数の対応表が壁に貼られていたりする光景をあちこちで見かけます。
さて、本日2010年4月17日は、ネパールでは2067年1月4日に当たります。
いつだったか、旅行者の方に「曜日も西暦のとは違うんですか?」と聞かれ、思わず笑ってしまったことがありましたが、曜日は同じです。でも、混乱してしまう理由が、なんとなくわかる気もしました。