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カトマンドゥの住宅(フラット)事情

春日山 紀子

春日山 紀子

ネパール特派員

更新日
2010年4月1日
公開日
2010年4月1日
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4月になってしまいましたが、3月のお題だった「住宅事情」について。

私事ですが、今まで5年半住んだフラットから2月に引っ越し、今のところに移ったばかり。

記憶も新しいので、外国人がフラットを探す場合のポイントなどを書いてみたいと思います。

カトマンドゥでは、引越し先は次の方法で探すのが一般的。

☆ 「To Let」と貼り紙がしている家(通りから見えるように貼ってある)を訪ねる

☆ ブローカーを通す

☆ 新聞の賃貸情報広告

☆ スーパーの掲示板

☆ 商店など、地元の人の出入りが多い店での口コミ情報

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めぼしい家が見つかってからは、確認しないといけないことは次の通り。

☆ 給湯設備は?

→ 屋上にソーラーパネルが設置されていなければ、ガスor電気湯沸かし器があるかどうか要確認。いずれもないと、寒い真冬でも、ネパール人のように水シャワーを浴びるはめに。

☆ 水は足りてる?

→ 年中水不足のカトマンドゥ。政府から配給される水は、乾季には極端に減り、これだけでは生活用水は足りなくなる場合が多くあります。

このような場合に備えて、井戸が掘ってあるか、地下水をくみ上げる設備が整っているかを確認しないと、住み始めてから水のない生活で泣くことになります。

どうしても水が足りなくなった時には、5000リットルほどの水をタンクで購入することもできるのですが、水購入の必要性を感じないネパール人が大家だと、なかなか購入してくれず、何日も水のない生活を強いられることも。

(だいぶ前に住んでいた家の大家がこんな感じで、食事用の水はミネラルウォーターで何とかしたものの、トイレの水も流せず、食器も洗えずで、散々な思いをした経験があります)

☆ 電話線は専用ラインがひかれている?ネット接続は?

→ 外国人にフラットを貸している場合は、たいてい電話の専用ラインがひかれているのですが、そうでない場合は、大家とラインを共有する、という場合もあります。電話代の支払い時にもめるので、専用ラインは必須です。

→ いまだにダイアルアップなどを使っている人もいるようですが、ネパールでも今ではケーブルラインやADSLなどが主流となっています。

大家もネットを使いこなしている場合は、ラインを共有させてくれるのですが、そうでない場合は、自ら投資して設置しないといけません。

☆ 大家の人柄は?

→ 何よりも大事な確認事項は、これかもしれません。大家と相性が合わないと、些細なことでトラブルが絶えず、気持ちよく住むことができません。

☆ その他

→ 日当たりのよさ、洗濯物を干せるスペースが確保されているか、室内の間取りはまともかなども、重要。

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参考までに、ベッドルーム2部屋、リビングルーム、ダイニングルーム、キッチン、トイレ・シャワー、物置付、というような構成のフラットの場合、現在の家賃の相場は10,000~18,000ルピー程度のようです。

数年前探していた時は、10,000ルピー前後が相場だったので、家賃も値上がりしているようです。

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余談ですが、私の会社の若い独身男性スタッフも、同時期に部屋探しをしていて、トイレ・バス共同、一部屋だけを借りることになったようです。

一部屋といっても、日本のワンルームマンションとは全然違い、部屋には水道はひかれていないので、調理や皿洗いなどの台所仕事は、外から汲んできた汲み沖の水で済ませ、排水はたらいにためておき、共同のトイレに流します。

数人の家族がいても、こんな感じで一部屋だけを借りて生活している人たちも結構います。

ちなみに、このような場合の家賃は1,500~2,000ルピー程度。

フラット事情もいろいろです。

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