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ネパールでは、東南アジアのように「屋台」で食事をすることは一般的ではありません。
おそらく、「自分より身分の低いものが作った食事は口にできない」というようなカーストによる穢れの概念が存在するためでしょう。また、体調がすぐれないことを「食べ物の中に呪いをいれられた」ためだと信じる人もいて、そういう迷信を信じる風潮なども、屋台が定着しないことに関係しているのかもしれません。
しかし最近では、柔軟な考えを持つ人も多く、カトマンドゥ市内でも、屋台もどきのような店を見かけるようになりました。
旅行者の多く集まるタメル地区でも、オムレツの屋台や、モモ(ネパール風水餃子)の屋台など、見かけることもあります。(東南アジアに比べるとその数はまだまだ少ないですが)
そんな中、本日見かけたのは、アチャールの屋台。アチャールとは、ネパール風漬物のことで、サルサソースのようなものや、ピクルスのようなものなど、種類もいろいろですが、ピリリと辛く酸っぱい点はどれも共通しています。
今日見かけた屋台では、数種類の発酵アチャールを販売していました。
マンゴーやキュウリ、レモン、赤ピーマンなどのアチャール。
作り方は簡単。アチャールにしたい食材をを適当な大きさに切り、日干しした後瓶などに詰め、スパイスを油でじゅっと焦がしてから、瓶にそそぎいれます。蓋をしっかり締め、太陽の下に何日か置いておくと次第に発酵が進み、適当な酸っぱさになったら食べ頃になります。
ご飯がすすむ、ネパール人なら誰でも(私も)好きな一品です。
ちょうど帰宅途中に見かけたので、最近酸っぱいものをよく食べている、我が家のお手伝いさん(妊婦)へのお土産として、ミックスアチャール200gを買って帰りました。30ルピー(約40円)でした。