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またまたこの話題です。
毎年、この時期になると深刻な電力不足によりLoad Sheddingと呼ばれる計画停電が実施されるカトマンズですが、今年の停電時間の長さは、もう、国として終わっているとしか言いようがありません。
2009年1月11日より、一週間に108時間の停電が実施されることになったのです。
一国の首都、カトマンドゥで、です。首都だけではなく、ネパール各地で、このような長時間の停電が実施されます。
週のうち6日は毎日16時間の停電。残り1日は12時間の停電。
と言っても、停電生活の経験がない人には、きっと、実感はわかないでしょう。
1日のうちで、送電されるのは8時間(4時間×2回)のみ。これ以外の時間帯は、照明としての電気はもちろん、電化製品は一切使えないのです。(自家発電設備がない場合)
ホテルなどでは自家発電を備えているところもありますが、一日のうち、3分の2は電気が来ないとなると、自家発電の限界もあり、電気やお湯を供給するのが困難になってきているホテルも続出です。
この時期、一番寒い季節のネパール。カトマンドゥも、最低気温は10度を切ります。
でも、場合によっては、中級レベルのホテルでも、水シャワーしか出ないことも。4〜5つ星ホテルの中でも、お湯の供給が難しくなっているところもあります。停電時間の拡大に、ホテル経営者も泣いています。
長時間停電以外にも、ストレスの要因となることがいっぱい。
劣悪な交通事情、排気ガス、砂埃、ゴミだらけの街、どこにでも痰を吐く人々、事前予告なく始まるストライキ・交通封鎖、天候不良で飛ばない国内線、、、。
これらが原因で、ネパール旅行がスムーズにいかなくなることも、たびたびあります。
ネパールのよいところを、たくさんの人に伝えたいのに、こんなマイナス面しか見つからない今日この頃。
これからネパール旅行をお考えの皆さん、ネパールで、究極のエコ生活を体験するのが目的でない限り、そして、どんなに不便な境遇でも楽しめる柔軟さがない限り、ネパールには来ないほうが無難かもしれません。
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参考までに、旅行者の利用が多い、タメル地区の停電時間割を掲載します。(2009年1月11日からのスケジュール)
日曜日 04:00-12:00 16:00-24:00
月曜日 04:00-12:00 16:00-24:00
火曜日 08:00-16:00 20:00-04:00(+1)
水曜日 08:00-16:00 20:00-04:00(+1)
木曜日 08:00-16:00 20:00-24:00
金曜日 00:00-08:00 12:00-20:00
土曜日 00:00-08:00 12:00-20:00
* 停電時間は、予告なく変更になります。上記スケジュールがいつまで有効となるかは不明です。このため、旅行者の方々は、ご自分の宿泊ホテルで、停電時間割を確認されたほうが無難です。
* 停電時間はカトマンズ市内でも、地域ごとに細かく分かれています。タメル地区以外の場所のスケジュールは、上記の通りではないためご確認を。
* 計画停電時間以外に、突発的な予期せぬ停電も頻繁に起こりますので、ネパール旅行中は懐中電灯を常に携帯していると安心です。