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日本では女性が男性に想いを伝えるバレンタインデー(中国語で情人節と書きます)ですが、香港の場合は、彼女、妻を持つ男性は相手をもてなす時間となります。または男性の告白タイムです。男性にとっては愛情表現をする時であり、経済的には受難の日。女性にとっては天国の1日となります。
相手がいる女性は出勤すると机の上には花束が置かれてあります(元カレから送られて2つになる人もいたり、場合によってはそれで2股が発覚というケースも)。そのほかにも、会社の入口で相手を待つ男性もおりそこで手渡す人もいます。交際が始まっていない場合は、男性が意中の女性の机の上に花束を送った後、花が届いたのかという電話やメールをして告白。「夜、食事に行きませんか?」と誘い、その想いが通じれば一緒にディナーとなります。花束にはメッセージカードが添えられているほか、色、数には意味があり、男性はそれを考えて花店に注文および配送の手配をします。例えば、赤いバラだと熱情、ピンクのバラだと永遠の愛、1本だとあなただけ、3本だと愛している、99本だと永遠の愛などいろいろあります。
花店のディスプレー
どのレストランもバレンタインディナーを用意しており、数週間から数カ月前から予約をしなければなりません。今年の2月14日は土曜日ですのでホテルで1泊の宿泊プランも用意されていました。プレゼントは人さまざまですが、交際している女性もささやかなプレゼントを渡すケースが少なくないようです。夜22時過ぎるころになると花束を抱えた女性と彼・夫がバスや地下鉄で多く見かけるという一日です。
こちらの花屋ではプロモーションもやっているようでした
もし花束を受け取れなかった人は職場の同僚には彼氏の方がいない人は誰かがわかるということも発覚してしまいます。ですが同僚や友人が気を使っていろいろなメッセージを送ってくれたりすることが多く、それはそれで励まされたり、周りの人の愛情を感じる1日となっています。
なお、ホワイトデーは日本が作った習慣なのはご存知かと思います。ウィキペディアによると一部の東アジアでも定着しているとのことですが、香港は全くありません。ですので、私は来月のホワイトデーのリポートは不可能です(笑)。
2月お題"バレンタイン"