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arteBAアルゼンチンアートの祭典2015(6月7日まで)

相川 知子

相川 知子

アルゼンチン特派員

更新日
2015年6月7日
公開日
2015年6月7日
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この小柄なアルゼンチン人女性(もちろん右です!)

はISOLさんというアルゼンチンで初めて、そして唯一

児童文学のノーベル賞と言われる

国際児童図書評議会(IBBY)のアンデルセン賞を受賞した人です。

この会場はarteBAです!現在 ブエノスアイレスで開催中(6月4日から7日)

6月7日(午後2時から9時)までです。

会場はLa Rural

住所はAvenida Sarmiento 2704, Buenos Aires

Pabellones Azul y Verde

入場料120ペソ

こちらの看板が目印です。Sarmiento 大通り沿いでブエノスアイレス動物園の側面が入口になります。

ブエノスアイレスで最高の芸術の祭典はarteBA (アルテバ)と言います。

LA RURAL (農牧共同組合)の敷地で常に いろいろな展示会があるのですが、

ブエノスアイレスだけではなく、arteBAは

ラテンアメリカでは最高峰、アーティストにとっては

ここで発表するのがステイタスの芸術展示会です。

こちらで SM ARGENTINA という教育と文化NGO後援で、有名な

イラストレーター童話作家のISOL(イソル)がイラスト教室をする、ということで

参加してきました。

こちらが私を招待してくれた皆さんです。

それぞれファッショナブルなので、載せてみました。

看板はISOLさんの象の王様イラストです。実は今回は新人童話画家を発掘する

意味で、コンクールが行われ、その要項をイラスト教室と一緒に発表するという趣向でした。

ISOLさんの話は自分の好きな作家、そして自分がどうして、童話作家になったか、

どうやってなったか、アーティストとしてと出版社との葛藤など

若いアーティストが是非聞きたい話ばかりでした。

基本的に絵本になったのは一つの作品だけでは表現できない、しきれないことがあるので、それを表現したい、そしてただ、作品を買ってくれる人にだけではなく、多くの人に自分の作品を見てもらいたいから

という意識があったからでした。

間にちょっと生イラスト書いてくれて皆さんため息。。。

例えば鳥について。。。。「鳥をもらった」といっても

カゴにいる鳥、自由な鳥、皆違う、イメージも違う、鳥をもらった子は嬉しいのか、

悲しいのか。。。。また違う。同じテキストが違う膨らみをもったものになる。

いろいろな本を現在出していますが、その最初の飛躍となったのが

メキシコ有名な出版社FCE(フォンド デ クルトゥラ エコノミカ)の

コンクールでした。実際は最優秀賞を逃したのですが。。。。

これがVIDA De PERRO (犬の生活)という本のイラストを紹介しています。

大きくするとこんな感じです。実際に楽しんでもらうには

のビデオをご覧ください。

写真ではこれ。。。犬と男の子なんですが、ちょっとドスグロい感じがしますが、

アルゼンチンではこんな風なのは楽しくていいのですが、メキシコは

もう少し芸術的に保守的なバックグラウンドがあり、また特に

オリジナルは 男の子の目が一つとも一つでは倍以上違ったものだったそうです。

これが最優秀賞にならなった原因だったらしいのです。。。。クレイジーすぎて

頭おかしいんじゃない?とも思われかねないイラストだったとか。。。

それで、あまりにも変質者のようだ、ということで妥協したのがこのイラストでした。

偽版画という特別な手法で墨を利用しています。

そのため、黒い縁の線がいびつでなんとも言えない味わいです。

何となく木工版画の雰囲気がして日本人的に懐かしいですね。

クレイジーといえば、実は、このイラスト教室で最初にお会いしたこの方、

Tシャツを見て、そのTシャツ楽しいですね、とコメントしたら、

一体何が書いてあるの!?と尋ねられてしまいました。え!知らないで着ていた

のですね。。。

ちょうど私の折る 折り鶴に興味を示してちょうだいとやってきた人は

こんな風に写真をとってもらいたがりました。

そしてさらに。。。こうやって折り鶴をモチーフに写真を撮ろうというのですから

参加者の皆さん、ちょっとイケているのはご理解いただけるかと思います。

そして配られたのがこんな紙です。ちなみにこのチューブは会場のベンチ。。。

これもデザイナー マルティン チュルバの作品です。

なんでも好きなものを書いて!縁を絵本のように四角にしてね!と言って、

皆さん、書いているところへイソルが回ってくれます。

丁寧に指導してくれるは 自分の好きなモノを書いたあと。。。。

じゃあそれにLA PRINCESA ESTA TRISTE (お姫様は悲しい)と

テキストを入れてください。

ある少年は ガーン、モンスターを描いてしまった。全然関係ない!

いえ、イソルは言います。

今 お姫様をかく必要ないのよ。このモンスター、もしかしたらお姫様を

いじめているんじゃないの? だったら、次のページでその状況を書いてみたら?

なるほど、視点を変える、ということね。

実は私、女の子の絵を書いたのですが、そうすると、あなたはかわいいプリンセスを

書いたけれども笑顔ねーーー それでテキストはお姫様は悲しい。

じゃあ、これは誰かが写真を撮っているんじゃない?無理して笑顔を作っている、

カメラマンを書けば次のページで!?

そんな素敵なアドバイスが繰り広げられました。一人ずつ本当に 丁寧でした。

最後に折り鶴を贈ったら素敵な笑顔を見せてくれました!

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