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アルゼンチンで最大のイベントの一つ、
が開催中です。http://www.el-libro.org.ar/
4月23日から5月11日までです。
会場はラ ルラル La Rural という農牧共同組合の展示場です。
市内のパレルモ地区 イタリア広場(Plaza Italia) にあります。
開場は平日は午後2時から10時 入場料は35ペソ。
土曜日日曜日は午後1時から10時までです。入場料は50ペソ。
そのため、本来は牛や馬の見本市、ルラルという展示会のためにできています。
アルゼンチン、23州からだけではなく、世界中の本が集まる展示会です。
1975年から開催されており、
45000平方メートルの敷地に40か国から1500軒の出店があります。
特にスペインと南米はスペイン語で結ばれています。
どこの国で出版されてもほかの国の本が読めますので、特にスペインやメキシコで出版された書籍を得る最大のチャンスなのです。
その昔、この展示会が多くの情報を得る手段でした。また研究者も旅行せずに
ここで知識を得るための本を購入していました。
近年インターネットで多くの文学にも触れられるし、情報もあるのですが
ブエノスアイレスは人口当たりの本屋数は、スペインよりも多いらしく
皆さん本が好きで、ただ、比較的高いので手軽に買うことは難しいのですが、
結構読んでいる人が多いです。
アルゼンチンの文豪の川端康成的ボルヘスや芥川龍之介的コルタサル。
一方で先月亡くなった印象的な詩のガレアノはウルグアイ出身ですが、同じスペイン語ということもあり、アルゼンチンの人にもよく読まれています。
最近の書籍売上ランキングは根強くイタリアのウンベルトエーコもありますが、
アルゼンチン人のロマンス作家のフロレンシア ボネリ、
そして 社会派小説を書くジャーナリストでもあるホルヘ フェルナンデス ディアス
など人気があります。
他にアルゼンチンはイソルという2013年にアストリッド・リンドグレーン記念文学賞
という児童文学のノーベル賞を取った人もいて、文学界は大変活動的です。
日本人的にはなぜ書籍展がここまで盛り上がるのか不明でしょうが、
外国の書籍もあるし、文化講座や作家がサインをしたり、アルゼンチンの郷土音楽、
世界各国音楽やダンスありのイベントで満載です。
また知識を得るためのクイズ問題があり、賞品が出たりするのも子供たちには
楽しいのです。
4月23日のスペインのサンジョルディという愛の本を送り合う日から
5月11日までこのイベントに皆是非いかなきゃと意気込みます。
なお、学生であれば平日なら無料というのも魅力で、この展示会で買えば
多くの書籍がディスカウントされます。
若い人からお年寄りまで楽しめるイベントはやはりなかなかないので
アルゼンチンでは毎年ブエノスアイレス市文科省も力を入れて、特に地元作家を
サポートしています。
ちなみにブエノスアイレス市立の小学校には読書振興のため
年間3冊から5冊学校を通じて子供たちに本が配られます。
もちろんネットブックも子供たち一人一人に配られているのですが、
アルゼンチンの人たちの本好きなこと、そして、本への愛はインターネットが
普及してもまだ衰えることはないのを再認識できました。
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