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一番の焦点は労働者の条件改善であり、収入課税への特権を求めています。どちらにしても現在のインフレ(政府発表とは裏腹に現実的には昨年からペソ建てで50%ぐらい上がっていますから、先々週給与アップは25.5%で妥協しましたが、まだ足りないのです)のため労働者の収支は圧迫していて、不満がたまっていますし、また政府側も交渉への柔軟な姿勢が見られず上からの圧力で政権をふるうので、対立しているのです。
現政権も同じペロン党なので、今まで労働者連盟とは蜜月だったにも関わらずこのような事態になり残念ですが、労働者がストを行う権利はありますので、誰も止められません。
奇しくも政権を変えてしまったあの6月27日ですが、労働者連盟の書記長は
クーデターを起こす気はないと宣言しています。一方で一昨日、パタゴニアの石油田問題で国境警察が出ていて待機する間に「事故」が起こり、大統領は鎮静のための、国家武装部隊は今回のゼネストには送らないとしています。犠牲者が出れば、大統領自ら責任をとるとのことです。
また一方で昨日は組合派のUTAの指導者の家で、誘拐、強盗が発生していますし、お互い穏やかではありません。
一般市民、旅行者へのおすすめは基本、出かけないです。
また5月広場周辺もどうなるかわからないので、近寄らないことをおすすめします。
公共交通機関はバス、地下鉄、電車、ストに賛同する向きもありますが、平常運転ただし、交通遮断などにより遅滞は避けられないと発表しています。アルゼンチン航空などは完全にストに参与していますので、午後からの空の足は混乱が予想されます。
午前11時現在、ブエノスアイレスの目抜き通り7月9日大通りは完全に遮断されました。
なお、バリオ ノルテ(北部地区)以北パレルモやベルグラーノ地区にとどまっている限りは平気だと思います。本日夜遅くまで続くでしょう。
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