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ラスベガスの新しい顔・マッキャラン国際空港新ターミナル・T3

石川 葉子

石川 葉子

アメリカ・ネバダ州特派員

更新日
2012年5月20日
公開日
2012年5月20日
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建設スタートから丸5年、いよいよオープンが来月に迫ったマッキャラン空港の新ターミナル、T3。

最終仕上げに余念のないターミナルですが、先日見学の機会がありましたので、少しご紹介したいと思います。

24億ドルのコストをかけて建設されたこのT3は、チケッティングカウンター・バゲッジクレーム・

パスポートコントロールを備えたピカピカの国内最新ターミナル。

搭乗ゲートは14ヶ所のうち7ヶ所が国際線用で、現在国際線の発着に使われているターミナル2はクローズされますので、

国際線はすべてT3を利用することになります。

そして国内線は7つのエアラインがこちらに引っ越してきます。

飛行機の到着・出発はこのゲート階から。

ずらりと並んだサインは、オレンジ色(到着用)と青色(出発用)ではっきり区別されています。

到着した時には、オレンジのサインを見ればバゲッジクレームやタクシーなどの乗り場へ向かう

ことができ、出発の時には、青いサインがチェックインカウンターや搭乗ゲートの方向を教えてく

れるというわけ。感覚的にもわかりやすいですね。

ガラスの扉の向こうは、国際線で到着するとお世話になるパスポートコントロールと税関。

窓口は現在の2倍の28ヶ所となり、入国審査の待ち時間が短縮されることになります。

入国審査が終わったあとの、到着ロビーへの出口には「Welcome to LAS VEGAS」と

ネオンサインが輝いていました。

これが入国後、最初に出会うラスベガスのネオンサインになるんですね。

さて、出発する場合はどうでしょう?

カーブサイドチェックインは32ヶ所。

ターミナル内チェックインカウンターは130ヵ所で、セルフチェックインキオスクは、

荷物用タグを自分でつけることのできるSelf-taggingの台も含めて203台。

カウンターはどの航空会社のチェックインにも対応できるシステムなので、様々な状況に応じて

オープンするカウンターの数をフレキシブルに調整することができるんだそうです。

チェックインカウンターの並ぶロビー。

このロビーに限りませんが、建物内は天井やガラス窓からの光りがさんさんと降り注ぐデザインで、

とても明るく、ただでさえ広い空間がさらに広がっているような感じを受けます。

そして、TSAのセキュリティチェックポイント。

写真ではまだがらんとしていますが、ここにちょっとうっとおしい検査台がずらりと並ぶことになります。

セキュリティチェックポイントはゲート階とその下の2ヶ所となり、ここでもスピードアップが期待されるようですね。(ほんとかな)

さて、国内線でT3利用となる航空会社は:

• Alaska

• Frontier

• JetBlue

• Sun Country

• Virgin America

• United

• Hawaiian

の7社。このうちUnitedとHawaiianについては、チェックイン・セキュリティチェック・バゲッジクレームはT3利用、

搭乗/到着ゲートはT1のDゲート利用となるため、T3とT1のDゲートの間を走るトラムを使って移動することになります。

T3のオープンは6/27で、まずは国際線の利用から開始。

この日、新ターミナル最初の到着便となる国際線はロンドンからのVirgin Atlantic、パナマシティからのCopa Airlinesなど。

(Copa Airlinesはこの日がパナマシティからラスベガスへのノンストップ便就航のスタートだそうです。)

その後7/31には国内線の利用が始まりますが、Hawaiian やUnitedのT3利用は8月後半からの予定です。

今年はCopa Airline以外にも、British Airwaysが既存のヒースロー便に加えて

週3便のロンドン・ガトウィック便をスタートさせるほか、夏の間、ドイツのAir Berlinによる

デュッセルドルフ・ノンストップ便、オランダのArkeFlyのアムステルダム・ノンストップ便の運行が予定されるなど、

海外からのフライトが続々とラスベガスにやってきます。

明るく広々とした新ターミナルを使うことで、何より海外から到着する方々のラスベガスの第一印象が

今よりも格段に良くなるでしょう!

新しいラスベガスの顔「マッキャランT3」は、街の期待を一身に背負って出番待ちというところです。

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