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ソーラーパワーで作リ出される「エセルM」のチョコレート

石川 葉子

石川 葉子

アメリカ・ネバダ州特派員

更新日
2012年3月2日
公開日
2012年3月2日
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今までも何度かご紹介してきた、メイド・イン・ラスベガスのチョコレート「エセルM」。

アメリカの巨大食品企業 "Mars" の数あるチョコレートブランドのひとつですが、

保存料を使わない新鮮なこのチョコレートは、ラスベガスのホテルから車で20分ほどのところにある工場で作られています。

このチョコレート工場には、カクタスガーデン(サボテン植物園)もあり、

アメリカ南西部のサボテンを始め、南米やオーストラリアからの潅木など、300種類以上の植物が、

そぞろ歩く人たちの目を楽しませてくれています。

この工場ですが、昨秋から建設が行なわれていた「ソーラー・ガーデン」がついに完成しました。

カクタス・ガーデンの隣に現れたこの「ソーラー・ガーデン」は約130m四方の広さに

2000枚以上のソーラーパネルがずら~っと並んでいまして、

これは今のところ、ネバダ州内の食品工場で設置されている最大のソーラーパワー設備となります。

ここで発電される電力は1時間あたり1,258メガワット、これは1年間で州内の115軒の家庭が使用する電力量だとか。

ピーク時には、ここで作られる電力で工場全体で使う電力をまかなえるのだそうです。

実はMarsという企業自体が、チョコレートを作るだけでなく、地域やその環境への影響についても

コミットメントするという姿勢があり、すべての工場において二酸化炭素排出量を減らしていき、

2040年までに100%再生可能なエネルギーで運用するという目標が掲げられているようで、

この「ソーラー・ガーデン」はゴールに一歩近づいたということになるわけです。

またこの発電施設は、行政の資金援助などなしに独自で作られたものでもあり、

州内の他の企業・ビジネスの非常に良い見本となるであろうことも話題になっています。

ここでは、そのソーラーパワーによるチョコレート工場をちらっと覗くこともできます。

「ファクトリー・ツアー(工場見学)」と謳われていますが、

「工場見学」とは言っても、通路に沿って歩きながら、ガラス越しに工場の一部を見るという

とても簡単なもの。

それでも次々に規則正しく繰り出されるチョコレートの列は見ていてあきません。

見学通路の出口では、今見ていたチョコレートのサンプルもいただけます。

液体状のチョコレートが詰まっていて、ここから成型の工程にチョコレートが移動していくようです。

いただいたサンプルを食べながら、自分用やお土産用のチョコを見繕うのもいいですし、

アイスクリームやチョコレートドリンクも売られていますので、飲み物を買って

外のカクタス・ガーデンを散歩する方も多いようです。

ガラスケースの中のガナッシュやトリュフなどのチョコレートは一個から買えますので、

6個入りや12個入りなどのボックスに詰めてもらうだけでなく、

好きなものだけ1個とか2個だけ買うのもアリです。

どちらも甘すぎず優しい味です。

お隣には、同じくMarsの人気ブランドm&m'sのショップもありますので、お土産探しにも良いかも。

左から2番目の白・茶色・グリーンのチョコは新登場の味・ココナッツです。

チャイニーズ風というかごちゃまぜアジア風のキッチュなプリントの角皿・小皿・レンゲ!

こういうのがお店で出てきたら、笑えるなー。

「エセルM」はここラスベガスで、太陽の力を存分に借りて作られたチョコレート、

時間があったらぜひ味わってみて下さい。

Ethel M Chocolates Factory Store‎

2 Cactus Garden Drive, Henderson, NV 89014

Phone: (702) 435-2655

オープン:毎日8:30 a.m. ~6:00 p.m.

工場見学ができる時間:(月)~(木)8:30 a.m. ~4:30 p.m.

(時間やスケジュールは変更される場合があります)

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