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今、ラスベガスのツーリズムの鍵を握るのは、海外からのツーリストやビジネスマンたち。
一説によれば、アメリカ国内からの旅行者が滞在中ギャンブル以外で使うお金の平均が$627であるのに対し、
海外からの旅行者は$1,011だそう。
そんな海外からの訪問客を増やすべく、ラスベガス観光局では世界各地でさまざまな
プロモーションを行なっていて、これからの10年で海外からの訪問客の割合を現在の18%から
30%まで持っていくことを目標としています。
で、海外からのお客様を増やすためにきわめて重要なものが、空港。
昨年一年間のマッキャラン空港の利用者は4150万人、2010年に比べて4.3%の増加となりましたが、
そのうち、国際線の発着するターミナル2の利用者だけを見てみてみますと13.8%増えています。
確かに昨年は、Virgin Atlantic Airwaysがそれまでのロンドン・ガトウィック空港からのフライトに
加えて、マンチェスター空港からのフライトをスタートさせ、British Airwaysが既存のヒースロー
空港からの路線の座席数をふやし、またメキシコはグアダラハラからVolaris Airlinesの乗り入
れが始まり、XL Airwaysの飛ばすパリ・シャルル・ドゴール空港からの季節運行便も再開された
りと、海外からの便数・座席数は大分増えました。
そして今年、さらなる海外からの旅客を受け入れるべく、
ラスベガスの期待を一身に背負ってオープンするのが、マッキャラン空港のターミナル3。
メインターミナルの東側に24億ドルをかけて建設されたこのターミナルは、
完成後は国内で一番新しい空港施設となります。
オープンは6/27の予定で、まずは国際線の発着が開始され、7月中には国内線も加わり、
8月末までにはターミナル1との間のトラムが運行開始の予定。
現在国際線の発着するターミナル2では4つのゲートが使われていますが、
ターミナル3は全部で14のゲートのうち7つが国際線用に割り当てられ、
これから増えていく国際線の到着に対応し、現在の倍以上の数の乗客の受け入れが可能になります。
(ターミナル2はクローズされてしまいます。)
このターミナル3と、ターミナル1のDゲートの間がトラムで結ばれ、
ゲート階で最大14列、トラム乗車階で最大17列開けることのできるセキュリティチェックポイントでは、
最新技術を用いた作業によりチェックもスピードアップされるとのこと。
ということで、ラスベガスの新しい玄関、ターミナル3のオープンがこれからの街の経済の
牽引役となることを期待して、今年はこの新ターミナル誕生に注目したいと思います。
できれば日本からの直行便の復活も願いたいところですね。
(1月のお題"2012年 コレに注目")
■これまでの関連記事
○オープンまで8ヶ月 – ラスベガス・マッキャラン空港の新しいターミナル [ Oct. 2011 ]
○がんばれ。ラスベガス・マッキャラン空港 [ Jun. 2010 ]