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フーバーダム・コロラドリバーブリッジの歩き方

石川 葉子

石川 葉子

アメリカ・ネバダ州特派員

更新日
2010年11月11日
公開日
2010年11月11日
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フーバーダムの下流に完成したコロラドリバーブリッジ、今日はその橋を上を歩きたい方のために。

残念ながら、橋を通る道路には車を停める場所はないので、

橋の遊歩道を歩くためには、橋まで歩いて上っていく必要があります。

ではどこから上っていくのかというと、旧93号線でダムへ向かう途中に

「Mike O'callaghan – Pat Tillman Memorial Bridge Plaza」というお客様用の施設ができていました。

その施設の一部として橋の上の遊歩道があります。

ただ、今のところ施設とは言っても建物があるわけではなく、駐車場とそこから山の上の橋へ伸びる歩道があるだけですが。

「メモリアルブリッジプラザ」のサインも鉄塔に素っ気なく取り付けられたもの

駐車場の奥から遊歩道のように舗装された道が伸びています。

橋へ向かう道は山を削って作られているので、道の脇はごつごつしたむき出しの岩肌。

なので、「舗装部分を歩くこと」「斜面を登らないこと」「岩や動植物に触れないこと」

「施設内でのスケートボードや自転車禁止」などなど注意書きも満載です。

・・・確かに、岩に登ったり岩に名前を書いたりする輩が出てくるかもしれませんね。

急斜面に作られた階段をひたすら上ります!

数えてみたら階段は70段ありました。

階段がきつい人たちのためには、つづら折の歩道も作られているので、

コドモ連れでベビーカーがあっても安心。

ママとお兄ちゃんたちは階段を上り、パパがベビーカーを押して

黙々と坂を上がっていくパターンが多かったような。

階段が終わってもまだ先は続きます。

ただここからは道の途中に何箇所か設けられた展示スペースが、踊り場の役目を果たしていて、

ここはコンクリート打ちっぱなしの壁に囲まれた円形のスペースに、

これまた円を描くように置かれた姿見のようなボードが並んでいます。

この1枚1枚のボードには、橋とその建設に関わるいくつものストーリーが書かれているので、

全部くまなく読んでいったら、コロラドブリッジのことがすっかりわかるというわけ。

周りのコンクリートと相まって、ちょっとしたアート作品のような印象を受けました。

橋の入り口に置かれたプレートは、2008年に工事中の事故で亡くなったSharman Joneさんを追悼して作られたものです。ちなみに橋の正式名称になっている、Mike O'callaghan氏はネバダ州の元知事、 Pat Tillman 氏はアリゾナ州のフットボール選手で、

その将来有望なキャリアを捨てて陸軍に志願し、アフガニスタンにて戦死した兵士。

コンクリート製のフーバーダムに調和させるべく、コロラドリバーブリッジはコンクリート製にこだわったのだそうで、

このメモリアルブリッジプラザも階段や踊り場のディスプレイ・遊歩道・・・とにかくすべてコンクリートで作られています。

ぜひこの橋の上の遊歩道も歩いてみることをお勧めします。

まずダムを見学してからはるか上に横たわる橋を仰ぎ見て、

それから橋に登って今度はフーバーダムの景観を楽しむコースがいいかもしれません。

ただし、高所恐怖症の方にはオススメできませんが。

なお、橋の上の遊歩道はアリゾナ側の出口があるわけではないので、

途中で引き返してくることになります。

○プラザの場所:

93号線でボールダーシティからフーバーダムへ向かう途中、ハシエンダホテルを過ぎると

すぐに Hoover Dam exit 2 のサインが現れます→

そのサインに従って右方向に入っていくと以前の93号線の道路に入り、

セキュリティチェックポイントへ向かう山道になります→

セキュリティチェックを通過して少し行くと、右手に駐車場へ入る上り坂が現れますので、

そこからプラザの駐車場に入ることになります。

○プラザは日の出から日の入りまでオープン。(オープン時間は今後変わるかもしれません)

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