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やるせない事故が起きた・・・グランドサークルツアー

石川 葉子

石川 葉子

アメリカ・ネバダ州特派員

更新日
2010年8月11日
公開日
2010年8月11日
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ニュースではこちら米国内よりも、日本国内の方がより早く・より詳しく報じられているようですね。

こちらの時間で昨日(8/9)夕方、ユタ州南部のフリーウェイ15号線上にて起きた

ミニバス(小型バス)の横転・大破による重大死傷事故。

3名が即死、運転手を含む12名が重軽傷を負い地元シダーシティや

ソルトレイクシティの病院に分散して収容されましたが、

まだ集中治療室で予断を許さない状態の方も何名かいらっしゃるようです。

このミニバスのツアーはここ数年人気のある「グランドサークルツアー」でした。

ラスベガスやソルトレイクシティを基点として、ユタ州・アリゾナ州に点在する国立公園や

モニュメントなどを、3日から1週間くらいかけて廻る、それはもう大自然をたっぷりと楽しめる

旅行なんですね。

今回の行程も、日本から到着された皆さんは昨日ラスベガスを出発、

ユタ州のザイオン国立公園を訪れたあと、次の目的地であるブライスキャニオン国立公園へ

向かっていた途中、つまり楽しい旅の始まりに起きてしまった事故でした。

どのような事故であっても、それを耳にし、目にするのはとても心が痛みますが、

特にこの事故は、ラスベガスを出発したバスによるものであり、

仕事柄ふだん関わることも多いグランドサークルのツアーだったこと、

乗客すべてが日本人であり、バスの運転手も日本人であった模様、など、

非常に身近に感じてしまう事故となってしまい、私自身も今日はざわざわした落ち着かない一日でした。

現地では当局による実地検分が始まっています。

スピード・疲労・居眠り・・・など、すでに運転手自身に起因すると思われる事柄が

報道され始めているようですね。

今後は原因究明を待つことになりますが、こういった事故は表面的に引き金となった原因の向こう側に、

いろいろな背景がからみあっていることも多いのではないかと感じる時があります。

原因究明の次には、2度とこのような事故を起こさないために何をしなければいけないのか、

自分も含めてこの業界に携わる人たちが、真剣に考えなければ行けない時である。ということなのかもしれず、

身の引き締まる思いでいっぱいです。

お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、

怪我をされた方々がとにかく1日も早く回復されるようにと願うばかりです。

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