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ラスベガスの花火事情

石川 葉子

石川 葉子

アメリカ・ネバダ州特派員

更新日
2010年6月30日
公開日
2010年6月30日
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ラスベガスでの季節の風物詩的なこの風景が、今年もお目見えしました。

これを見ると「あ、そろそろJuly 4th(独立記念日)だな。」と気がつきます。

ショッピングセンターの駐車場やガソリンスタンドの一角に、この時期続々と現れるこの箱

(ほんとに箱という形容がぴったり)、これは花火を売る即席ショップなのです。

日本では夏だったらいつでも花火が買えて、どこでも花火ができましたよね?

ところが、ここラスベガスでは花火はホントに「危険物」扱い!

「オウチ花火」は7/4の独立記念日だけOKなんですね。

もちろん、独立記念日・大晦日、そのほか大きなイベントの際には、

いろいろな場所でドドーンと打ち上げ花火はあげられますので、あくまでも家庭での花火の規制なんですが。

それでも、アメリカ国内では「オウチ花火」自体を規制としている州も多いそうなので、

ここではまだ規制ががゆるい方なのかもしれません。

・・・とういうことで、オウチ花火ができる独立記念日に向けて約1週間前から、

花火を売るこの箱型のスタンドが突然現れ、

花火売りが開始されると、パパやママに付き添われたコドモたちが列をなすことになります。

もう、コドモたちはうれしくてうれしくて、目の色を変えて花火を選ぶわけです。

コドモたちにしてみればオウチ花火は1年に1度のイベントなわけですから、それはもう気合が入りますよね。

友人のムスメはこの時期になると、「これとこれとあれとあれ、それからあれも(すべて花火の名前)を買っていい?」と

ママにおねだり。

売られている花火は当局から認定された“Safe and Sane”(「安全」で「健全」)な花火のみ。

空中へ飛んでいったり、爆発したり、地上をぐるぐる回転する花火はご法度です。

もちろんスタンドのオーナーは消防局でのトレーニングを受けて認定される必要があります。

そして、花火を買うのは16歳以上でなければならず、花火中はオトナがつきそうことが義務付けられています。

(このあたりは、日本でも花火のパッケージに書いてあったような・・・)

今年はラスベガス中で約300のスタンドが出るようですが、

こういったスタンドはNon Profitのグループ(非営利団体)の資金集めとして 一役買っているのだということを昨年知りました。

アメリカ国内大手(らしい)"Phantom Fireworks"(花火屋さん)では、 政府公認のチャリティ団体であれば、スタンドをオープンできて、花火の利益を団体の活動資金に回せる。と謳っています。

私はそれまでこのスタンドは、日本の露天商みたいに花火の需要のあるところ、

あるいは、行く先々で売るものを変えたりして、 アメリカ国内をあちこち移動している人たちのお店なのかと思っていましたが。

ところで、今日は独立記念日の5日前。

なのに、花火スタンドはからっぽのまま〜!

オープンが遅れているのかちょっと気になっています…

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