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LA郊外にお住まいの彫刻家・古賀三郎先生の『お箸作りワークショップ』に参加してきた。 参加した理由は、箸作ったことないし単純に面白そうだったから。 材料費・特性箸袋込みで40ドル。 場所はサンフランシスコ市内の住宅兼アトリエで6人と日曜日午後ゆったりとした雰囲気の中でのお箸作りだ。

先ずは、20種類以上の木からお箸となる木を選ぶ。 「これと思うものを選んでくださいね、何も考えずインスピレーションでね」穏やかに先生がおっしゃった。

⇨これ結構迷います。 他にも迷ってる方がいらっしゃいましたが、最初に選んだ木を最終的に使っていたようでした。 この様子も先生はニコニコしながら眺めていました。

さていよいよ開始、『切り出し小刀(日本製)』一本で箸の形を作っていきます。

簡単に削れると思ったけど、細い木材でも柾目(まさめ)、逆目(さかめ)としっかりあって選んだ木の一本が複雑に柾目逆目になっていて、ゴルフのグリーンそのもので全く読めない。 その度に先生に助けてもらいながら何とか他の方達についていった。 実はご夫婦で参加されてたアメリカ人のご主人は途中でギブアップ、日本人の奥様が二人分作ることになってしまうという事態になっていて脱落したくないと必死な自分。

ご飯を食べる用のお箸の場合、ちょっと長いので "日本製ノコギリ" でちょこっと切り落とし。 切ったピースは、かわいい箸置きになるよ♡

箸の形が出来たらヤスリでザラザラをなくし、馬の毛のヤスリで更にツルツルに仕上げ、隣席の方は、胡桃の実で磨き始めた。 びっくりポン!とんでもない変化!!

(左:磨く前、右:磨いた物)

他の参加者にかなり遅れをとりながらマイ箸もいよいよ完成に近づき、胡桃を分けてもらい仕上げにはいる。(右:磨いた後、左:磨く前)

皆さん完成していて箸袋を選んでいたので、途中磨き作業を中断して気に入ったのを確保。 これもすごく迷った。

(本来)最後に先生手作りのお箸袋を好きなの選んで完成。

完成した "マイ箸"

菜箸です。

先生曰く、人も十人十色で木にも硬い木、柔らかい木、筋の通った木、逆目だらけで扱いにくい木、素直で扱いやすい木と人に似たモノがある。 と…。 実は選ぶ木は自分の性格と同じものを選んでしまうのだそうだ。 その話を聞いた途端、皆さんは自分の木は何?と質問が始まりその木の性格を聞く。 ちなみに隣席の方の木は、比較的扱いやすく優しいローズウッド。 私はマホガニーだった。 本来マホガニーは複雑な木目のことが多いけど私が選んだのは所々竹を割ったような素直な木目もあるそうで、木なのに竹を割ったようなユニークお箸(性格)

切り出し小刀、ノコギリ等、刃物は "MADE IN JAPAN・モノ作りニッポン" のレベルの高さ再確認、切れ味抜群。

2時間ほどのワークショップで箸を生活の道具でなく日本の文化の奥深さやちょっとした性格判断まで、何気なく見ていた木についての話も含めとっても楽しかった。

世界に一膳だけの箸のお話でした。

次回ベイエリアにやってくるとすれば来春だそうですが 「ワークショップにどれくらい参加してくれる方がいるかなぁ」 次回も必ず参加するぞ。

【古賀三郎先生のサイト】

http://www.saburokoga.com

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