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残暑お見舞い申し上げます!
"8月の風物詩"が今月の全世界特派員共通の"お題"になっていまして、早速今回はラ・スぺツィアから一番近い野外劇場、列車で約一時間程度、イタリア・トスカーナ地方フィレンツェからも約1時間、ピサからはなんと15分ほどの所にあるトッレ・デル・ラーゴで毎年夏、7月と8月に行われるプッチーニフェスティバル、湖畔の野外劇場、最新情報をお伝えします。
もともとはルッカ出身のジャコモ・プッチーニ、音楽一家に生まれ、早くに実父を亡くし、祖父が父代わりとなり、音楽の道を歩みました。その後、ミラノに留学し、ヴェルディのアイーダの作品に関わった後、本格的に作曲の道に進み、妖精ヴィリーを作曲し、徐々に認められ始め、大成功したマノンレスコーやラ・ボエームで稼いだ収入でトッレ・デル・ラーゴにある別荘を、33歳の時に借家後購入し、1930年、親友の作曲家マスカーニの指揮によりプッチーニ・フェスティバルが行われるようになりました。
ここは、昔からオペラの新人歌手のための登竜門になっていて、あの有名なレッチェ出身、テノールのテイート・スキッパや、日本のオペラ歌手岡村喬生氏も、ここでデビューしました。大テノールでフィレンツェ出身のマリオ・デル・モナコはここで引退記念オペラをしました。
今年は60周年記念とあってイタリアの有名な歌手が勢揃いです。
初日の7月25日は、1904年に初演されてから、ちょうど今年で110年経つということで"蝶々夫人"で幕開けしました。
主役の蝶々夫人役は、今回は3人、ミカエラ・カロージ、アマリッリ・ニッツア、シルヴァーナ・フロッリ、ピンカートン役は、今回この役でデビューされるコソボ出身のラメ・ラハジ、シャープレス役は、ジョヴァンニ・メオーニ、スズキ役はレナータ・ラマンダです。
指揮はお馴染みイスラエル出身のダニエル・オーレン、
(写真、アマリッリ・ニッツア)
"ラ・ボエーム"はミミ役は、ジェノヴァ出身のイタリアのソプラノといえば、言わずと知れたダニエッラ・デッシ、ロドルフォ役は、ダニエッラ・デッシの実の夫でもあるジェノヴァ出身のファビィオ・アルミリアート、マルチェロ役は、アレッサンドロ・ルオンコ、ムゼッタ役は、アリータ・ベルティ、指揮者は、プッチーニが得意のヴァレリオ・ガッリ
(写真、ダニエッラ・デッシ)
(写真、ファビオ・アルミリアート)
(写真、ダニエッラ・デッシとファビオ・アルミリアート)
"トゥーランドット"は、プッチーニフェスティバルの総監督にもなった、マルコ・バルデッリが指揮、主役のトゥーランドット役は、この役を歌うこと自体大変なのに、女性でしかも野外で、来年は古希になられる大ベテラン、ナポリの出身で、元々はナポリのサンカルロ劇場の合唱団員だったジョヴァンナ・カゾッラとハーゼリン・ドウストロム、カラフ役には、ヴァルテル・フラカーロ、リユー役は、セレナ・ファルノッキーア
"三部作"(外套、修道女アンジェリカ、ジャンニ・スキッキ)40年ぶりにプッチーニフェスティバルで再演されます。オーディションで"プッチーニの声のアカデミー2014"に入学できた、27人の新人歌手にも役を与えられます。場所はエンリーコ・カルーソアウトリウム、裏方も同時に新人がされます。3つのオペラ、女性すべての主役をアマリッリ・ニッツアが、ミケーレ役をアルベルト・マストロマリーノ、ジャンニスキッキ役は、ローランド・パネライがします。
日本の女性歌手なら声質に関係なく一度は歌ってみたい!そして東洋人にも違和感なく演じることができる"蝶々夫人"という日本人が主役のオペラをよくぞ書いてくれましたと拍手を送りたい、イタリア大作曲家ジャコモ・プッチーニ!きっと、彼のおかげで、日本人が本場のイタリアオペラを学びたいと思わせてくれたのだと思います ♪
(写真、ジャコモ・プッチーニ)
この別荘は、現在ヴィッラ・プッチーニ博物館になっていてこの土地にお墓もありプッチーニファンには必見です。
あの日本の第一人者オペラ歌手 三浦 環さんの手紙も飾られています。
2014 日程
蝶々夫人
7月25日、8月1日、8日、16日、24日。
ラ・ボエーム
7月26日、8月2日、10日、15日、22日。
三部作
8月3日、7日、21日30日。
トゥーランドット
8月9日、14日、17日、23日、29日。
開演21時15分
チケット16,5ユーロから159ユーロ
30歳以下と65歳以上の方には25パーセントの割引。(3,4区域の席のみ)
17歳以下は同伴者と一緒に行くと1ユーロで見れる。(同伴者は15パーセント引き)
開演の2時間前に5区域の席50枚を10ユーロで販売。
詳しいお問い合わせは、
La Biglietteria Via delle Torbiere
チケット売り場 トルビエーレ通り (劇場の二つ目の玄関の近く)
Tel (+39) 0584359322 – Fax (+39) 0584350277
E-mail: ticketoffice@puccinifestival.it
(8月お題"8月の風物詩")
ケイコ ♪