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11月お題『あったかエピソード』

なかしまかずえ

なかしまかずえ

韓国特派員

更新日
2014年11月13日
公開日
2014年11月13日
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韓国のテレビ番組に『TV動物農場』という番組があります。

番組のタイトル通り、面白い動物だったりかわいそうな動物だったり、

少し変わった動物など『動物』に焦点を当てた番組なのですが、

今月初めの放送で紹介されていたジュンパル』という猫の話です。

この猫は今年の初夏ぐらいに動物病院の前に

1枚のメモと一緒に捨てられていたのを

その後、捨て猫を引き取り引き新しい飼い主を探してくれる

社団法人に引き取られていたのですが、

3ヶ月間なにも食べず、注射器や手で食べさせようとしても食べない状態が続き、

最初に発見された時に7キロあった体重が3ヵ月後には3.2キロまでに体重が減少し、

体力がないためずっと同じ場所で横になっていて

時には食べてもないのに嘔吐を繰り返したりしていました。

病院で検査しても身体的にはなんの異常もなく、病名はうつ病による『拒食症』。

食べられないのではなく、生きようという意志自体がないため自分で食べてないと

いうことでした。

アメリカのオハイオ州立大学の有名な教授に連絡をし、

を見せながらアドバイスを受けたところ、

こういう風に長期で食べないケースは稀だということで、

(飼い主を見つけて)安全だと猫が思える状況になれば、

食べるようになるだろうということでした。

ジュンパルはそれからすぐに、健康状態がかなり悪くなり、

病院で輸血を受けながら過ごすことになるのですが、

生きる意志を失ったジュンパルを助けるためには

愛情を持って育ててくれる新しい飼い主を見つけることが重要だとのことで、

その後適切な飼い主が選ばれます。

それが、韓国のミュージカル俳優でありプライベートでも猫好きで

多くの猫を飼っているペ・ダヘが新しい飼い主に決まります。

彼女は、毎日病院にジュンパルに会いに行って横たわるジュンパルをなでてあげたり

ダッコしてあげたり、時間がない場合は携帯を通じて声だけでもジュンパルに

愛情ある声をかけてあげながら少しずつジュンパルとの距離を近づけていたのですが、

ある日ダッコされたジュンパルが安心感を感じたのか、ヒザの上でミルクトレッド

(モミモミさせる仕草)をし始め、その後試しにご飯をあげてみたところ自分で食べ始めました。

生きることを諦めていたネコが、愛してくれる人が現れたことで生きようとし始めるこのシーンは、

本当に心がジーンとしました。

人間だけじゃなく、動物も同じなんだと改めて実感します。

まだジュンパルは病院にいるようですが、体調が回復し普通の生活ができるようになれば、

彼女の家に引き取られていくようです。

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