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皆さん、こんにちは!
さて、今回はパスクアPasqua(復活祭)についてイタリア現地の様子をお知らせします。
復活祭(パスクア、イースター)と聞いてどれぐらいの日本人が、本当の意味を知っているでしょうか?
実際にキリスト教の国へ住んでいた人、海外旅行へよく行く人、信者の人、学校がクリスチャンだった以外は、やはりピーンとこない人が多いと思います。
復活祭とは、イエス・キリストが十字架につけられて殺された後、3日目に復活した、キリスト教最大のお祭りで、最も重要だと言われています。これはイエス・キリストが十字架につけられる前に<3日後生き返るから>と予言したからです。(有言実行)
これまでにもイエス・キリストは様々の奇跡を起こしたといわれています。
例えば、海の上を歩いたり、死んだ人を生き返らせたり、お水をワインに変えたり、処女が身ごもったり、パンを大量に増やしたり、嵐を静まらせたり、数々の病人を癒したりと、これらの奇跡は、自らがメシヤであることを証明するために行ったそうですが、信じるかどうかは人それぞれです。しかしながら、全くの作り話だとは記録上とても思えません。
昔の時代にこういう人がいても決しておかしくないと思います。むしろ、イエス・キリストが生まれるもっと前から預言者たちはイエス・キリストがいつか現れることを預言していましたし、またそれをとても恐れていました。
ですので、現在でもキリスト教にとって復活祭は<特別な日>となるわけです。
クリスマスは12月25日で固定されていますが、復活祭は毎年日付けが変わります。
これは、3月21日の春分の日後の満月が終わった後すぐの日曜日に<復活祭の日>が定められているからです。
なので、今年の春分の日3月21日が過ぎて23日に満月がやってきましたから、この後すぐの日曜日となると、27日(日)となるわけです。
お馴染み生命の始まりを象徴している卵の形をした大きなチョコレート(Uova di Cioccolato又は、Uova di Pasqua)!!!
割るとおまけがはいっていますよ!
日本では馴染みの薄いパスクア(復活祭)ですが、今週一週間はキリスト教会では<セッティマーナ・サンタ (Settimana Santa)(聖週間)>ですので、その前の日曜日(ドメニカ・デッレ・パルメ)(Domenica Le Palme)から復活祭に渡って特別な行事が毎日行われ、聖木曜日(Giovedi'Santo)は紫色の布で十字架が覆われ3日間教会の鐘は鳴りませんし、聖金曜日(Venerdi'Santo)は、お肉を食べてはいけないことになっています。信仰の深い信者の中には一日断食する人もいます。さらに、この2日間に行われるミサは非常に厳かで、教会によってはキリストの審判や最後の晩餐がミサの中で再現され、広場や通りではキリストの磔刑までが行われる街もあります。そして復活祭の前夜は、<復活前夜祭(Vigilia di Pasqua)>が行われます。これはさすがに信仰の深い信者のみが参加します。そして復活際当日の日曜日になると、キリストが復活したことを祝う鐘が鳴り、復活と平和を祝う食事会が盛大に行われます。
この時期に食べられるトルタ・パスティエーラ(Pastiera)
これは、カサティエッロ(Casatiello)又はトルタノ(Tortano)という特に復活祭の時に食べられる卵が丸々入ったトルタ・ルスティカ(Torta Rustica)
お馴染み幸せを呼ぶ鳩の形をしたお菓子コロンバ(Colomba)!
先日ベルギーで22日に発生した空港と地下鉄での連続テロ事件のために、復活祭は自粛した方が良いのか市民は考えましたが、ローマ法王は通常通りに復活祭を行うと発表しました。
ですので、今週は、イタリアの一部のお店やレストラン、病院(緊急以外)が復活祭のため臨時休業に入っていますのでご注意下さい。しかしながら、博物館や美術館などは、復活祭の日もほとんど開いています。ただ半日のみというところもありますので、くれぐれも観光へ行く前には各自お問い合わせくださいね!
ケイコ