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香港の公用語は広東語と英語です。ということで、公的文書、食品の成分表示などは必ず2カ国語表記とならなければなりません。文字の上に来るのは英語で、その下に漢字が来ます。基本的には、香港はイギリス統治下であったこともあり、イギリスの表記の仕方をほぼ踏襲していると言っていいでしょう。
1枚目の写真を見てみましょう。設置場所は道路の上に表示されていて、色は日本と同じで、青色ベースに白抜きの文字となっています。また、標識内に絵文字がついていますが、これはトンネルを意味します。大陸側の九龍地区と香港島を結ぶ道路は3つのトンネルがあり、「中とC」の意味は3つのうちの中央(=Centre)のトンネルを、「東とE」は東側(=East)のトンネルを通過して香港島に渡るという意味です。また、黄色のベースに「5」の数字が見えますが、これは高速道路の番号です。日本では東名、名神、中央などの名前がついていますが、香港は日本の国道のように高速道路に数字がつけられています。
2枚目の写真は、道路の横に標識が立っていますが、実は香港はこちらの方が主流です。日本と比べて標識が見るからに大きいというのも特徴です。また、こちらは白色ベースに黒色の文字がありますが、こちらは、特定の施設、もしくは重要な施設に使われることが多いです。
3枚目ですが、こちらも標識は道路の横につけられています。左にいくと「Cruise Terminal/郵輪碼頭」=つまりフェリーターミナルに行けるというのはわかりますが、よく見てもらえるとわかりますが、交差点の直前なのです。香港の地理とか土地勘がない人は、左に曲がるタイミングを逃してしまいがちです。ここだけは、あまり親切でない面が見られます。
全体的に言えば、標識はイギリススタイルなので、日本人には新鮮ですし、幸いにも香港は日本と同じ左側通行なので、車を運転するのは、簡単になれ、アルファベットおよび漢字表記ですから、違和感なく読み取れることができるかと思います。
(4月お題"交通標識")