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ビッグ・ベンで有名なイギリス国会議事堂付近で、昨3月22日の午後2時40分ごろに発生したテロ事件。もう日本などでも報道されていて、ご存知の方も多いと思います。
犯人が運転していた車がウェストミンスター橋で歩行者ら数十名を攻撃し、更に車から降りて国会議事堂ゲートの平服警察官を刺殺。その直後に犯人も武装警官に射殺されました。
現在のところ歩行者3名と、上記2名の死亡が確認されています。なお重軽傷を負って病院に運ばれた方々の国籍はイギリス、フランス、ルーマニア、ドイツ、ポーランド、イタリア、ギリシャ、韓国、中国、アイルランド、アメリカ。犠牲になった方々のご冥福と、負傷者の快復を心から祈るばかりです。
(ここから先の画像はウェストミンスターではなく、今夜のピカデリー・サーカス周辺です)
事件の起こった昨日午後から本日午前中までは、現場となったウェストミンスター橋や最寄り地下鉄駅は閉鎖されていましたが、正午過ぎから解除。さすがに現場付近は通常よりも警官やジャーナリストが多いものの、テロ発生から24時間未満で一応は平常に戻ったロンドンです。
射殺された犯人カリド・マスード(52歳)はイギリス生まれ。犯行そのものは単独でしたが、他にも共謀などの容疑でロンドンとバーミンガムを中心に8名ほど取り調べを受け、イスラム過激派ISも関与を認めています。
対してメイ英国首相およびカーン市長が相次いで、「我々は卑劣なテロ行為に決して屈服しない」という声明を発表しました。
街中の賑わいも、いつも通り。もちろん周囲に不審な行動があったら即通報したり避難する心がけは必要ながら、恐怖に身を縮めていたらテロリストの思うつぼ。平常生活を続ける事によって対抗する、ロンドン市民の姿がここにあります。
外務省・海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo_2017C057.html