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La Douja(ラ ドゥーヤ)とは、ピエモンテ州の方言で、テッラコッタでできた片口のことを指す。かつては、保存の為や、液体を別の容器へ移したり、ワインを注ぐためのカラフェとしても重宝されていた。
" La Douja d'or " (ラ ドゥーヤ ドール)黄金のドゥーヤという意味を持ち、アスティで10日間に渡り開催されるワインイベント名のことなのだ。
アスティの村祭りの一部として報じられることもあるが実際は、村祭りより歴史は10年ほど古く、厳密に言うと今年で51回目を誇るセレクトワインの見本市なのである。
見本市(展示会)という名前がついているが堅苦しさやビジネスモードは全くなく、会場が昨年から変わったこともあり、よりフランクな感じになった。地元に住む私にとっては会場内では必ずと言っていいほど友人に遭遇する。そのオープンな会場とは裏腹に今年からの新しい試みとしては、セキュリティーが強化されたこと。ひとりずつにバーコード式のキーカードが配られ、入場制限や入場・退場の際に管理するシステムとなった。
ピエモンテ州のワインを中心に299種類のワインが試飲でき、気に入ればそのほとんどのワインは買って帰ることができるのもこのイベントの利点。
今年は、ワイン以外に、ピエモンテ産のグラッパ(イタリア産 蒸留酒)が、ずらりと31種類並んだ。
その長を務めるのは私のグラッパの師匠であるマリオ氏。" さ、この次はこれ!さぁ!これも試しなさい!" と40度以上のアルコールを試飲とはいえ、いつもの如く強行な修行が続いた。そんな日々の積み重ねからか?イタリアで酔っ払ったことはまだ一度もない。
【データ】
La Douja d'or