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アデレードが少しずつ春めいてくる9月。この時期のメインイベントは、何と言っても『ロイヤル・アデレード・ショー』という農業祭です。
カプチーノ135,000杯、フライドポテト バケツ70,000杯、ドーナツ 12,000個!!
すごい数です!が、何の数だと思いますか?
実は今年9月初旬にアデレードで開催されたロイヤルアデレードショー(農業祭)約10日間の商品の売上数です。
アデレードの人口が約150万人、アデレードショーに行く人が平均50万人と言われていますから、アデレリアン(アデレードに住む人たち)の3人に1人がこのショーに行くと言っても過言ではありません。
1840年にスタートしたこのショーは、今年で242回目。過去には秋と春の年に2回開催された年もあったそうです。
アデレードで何故こんなに大きな農業祭が行われるようになったのか、そしてどれくらい盛り上がるのかを紹介しましょう。
実は、コラボしている遊園地にその秘密がありました。
農業祭は、180年以上前にスタートしました。現在の場所に移ったのは1935年今から約80年以上昔のこと。
時同じく市内から少し離れたグレネルグビーチで開設された遊園地がこのショーの誕生になりました。数年後にこのすべての乗り物がシドニーに送られ遊園地が引き継がれました。それが現在のシドニー・ルナパークです。その後、遊園地の名前だけが残り、現在の開催場所ショー・グランドという場所に移されます。乗り物は新たに投入され再オープン。場所は移っても、遊園地はファミリーで賑わっています。
ちなみにショーグランドは、面積26ヘクター、東京ドームの約5個分。かなりの広さです。
この広さで農業祭と遊園地がコラボをすることになります。
★じゃ、アデレードショーで何をしてるの? アデレードショーのお楽しみは、動物たちの品評会に遊園地。そして来場者のほとんどがとても楽しみにしているスポンサー企業からの福袋です。 動物たち(犬・猫・馬・豚・アルパカなど)は、このショーでメダル獲得するために1年間大事に育てられます。
★日本に比べると物足りない?遊園地、でも人気なんです乗り物は、日本に比べるとスリル感には欠けますが、遊園地のないアデレードでこんなにたくさんの乗り物に乗れるのは一年でもこの10日間だけとあって子供から大学生まで楽しみにしています。ただ1つ残念なのは、一日券などがないこと。入場料の25豪ドル(大人)の他に、一つの乗り物が10豪ドル前後するのでお金のかかるイベントだと大人はこぼしています。でも子供たちにはそんなこと関係ない!
土日に人が集中するのを避けるため、最近では公立の学校が平日持ち回りでお休みにしています。親もそれに合わせて仕事を休むというのですから、さすがオーストラリア!
★福袋の楽しみは世界共通? 今ではショーバックの名前が定着した福袋。1920年にあるスポンサーが食べ物を入れたサンプルバックを配布したのが最初。その後、規模)が大きくなるにつれ協賛スポンサーも増え、毎年多くの親子が、この福袋を楽しみにしています。ショーが始まる前日には、新聞の一面にショーバックの中身が公開され、開場と同時にそれらを求める人の姿も。中身は、子供向けのおもちゃ、オーストラリア人が大好きなチョコレート・ナッツそしてアニメキャラのグッズなどです。中身も分かるように工夫をされている点は、日本の福袋の楽しみ方とはちょっと違うのかも?25豪ドル前後のものが売れ筋のようです。
★子供たちの学びの場としての一面も 生産者と直接触れ合うことで、子供たちはそこから学ぶことも多いようです。 オーストラリアで盛んな農業。特に、牧畜や麦栽培などについてパビリオンで実際手に取って学ぶことができることは、子供たちにとって大変貴重な体験です。
★アートのコラボ ショーは、農業関係のコンペだけに限りません。アート・クラフト・ペインティング・写真など多くの作品のコンペも同時開催されます。このように盛りだくさんの出し物が楽しめる。それが、アデレードショーなのです。 アデレードには観光名所は決して多くありませんが、このような大きなイベントが一年中行われています。地元の味を味わえるアデレードショーなども、観光で立ち寄って楽しい思い出を作るには、なかなかいいイベントだと思います。お土産にショーバックなんていいかもしれませんよ~!!
★地元ならではの名産品に出会えるかも
2018年のアデレードショーは8月31日~9月9日の予定。来年オーストラリアにご予定のある方は是非プランに加えてくださいね!
http://theshow.com.au/