キーワードで検索
前回に続いて「ブリヂストン・ワールドソーラーチャレンジ」のレポートです。 メディアで加わってみると、たくさん日本からのメディアがいらっしゃっていたことに驚きました、現地メディアの方が少なかったです(笑)
いつかは私がやってみたいダーウィンからアデレードまでのキャンプドライブ、3000kmという距離とドライブ道中のことを考えるとすぐにやろうという気にはなりませんが。。この長距離をソーラーカーで走るというのがこのレースなのです。
★東海大学 Tokai challenger
悪天候に左右されて残念ながらの4位となりました。これが終わると次回2019年のレースに向けての準備が少しずつ始まるそうです
このレースは1987年からスタートして当初は3年に一度、現在は2年に一度の国際級のソーラーカーレースとなっています。今年は30年目の節目。19か国から38組の出場となりました。
★アデレード中心部には大きなフィニッシュのゲートが立てられていました
●日本は強い●
過去のレース記録を見ると 日本は強いのです! 過去4回のレースでは、東海大学と工学院大学がいずれも1~3位に入っています。2009年にはTokai Challenger(東海大学)が時速100.54km/h。ソーラーカーの設計だけでなくレース中の天候の変化も大きく左右するために常にバッテリーの蓄電を考えながら進めて行くというのがどうやらこのレースの苦労するところのようです。
一般車とまったく違う形状のソーラーカーが公道を走る!というだけでも驚きなのです。このレースの名前にチャレンジとついていること。何がチャレンジなのか、オーストラリアの地図を広げてみてください。大きな大陸の一番上(北)に位置するのがノーザンテリトリーのダーウィン、そこから南に下りてきて南オーストラリア州のアデレード、この間3000kmをできるだけ早く完走するレースです。
★ゴールを目指して走っているソーラーカー
こちらのブログでもオーストラリアの旅の道中を書いています。その中にもありますが、道中何もないです。20~30kmくらいに時々町があってガソリンくらいは入れることができますが、日本のようなコンビニなどは期待できません!休憩する場所だけは時々あります。でも脇道に「ここで休んでください」の看板だけ。そんな道中でキャンプをしながら3000kmを走るだけでも忍耐力のいること。その上、車がソーラーカーで運転手が一人かもしくは二人。忍耐力はもちろんのことチームワークが求められるレースだと思います。
★工学院大学 WING チームワークもこのレースで必要なこと、工学院大学は、毎回、前回とは形を変え、また他にはない形状でデザインするそうです
夜はホテルではなくてテントでキャンプ。「星空が綺麗!」と浮かれていることばかりではないのです。今年は途中で夜に大雨と言う気象状況の変化があり、選手やメカニックは悪戦苦闘。常に雲の動きを見ながら車の速度を決めて走る、予測する力が大事なレースということです。
★呉港高校 夢創心 MUSOUSHIN女性ドライバーでゴールした呉港高校。彼女はこのレースは二度目、何度出ても楽しいです、と話してくれました
出場した日本の学生たちから感想を聞いてきました
「このレースを乗り切ったらこれから先どんな悪状況があっても乗り切れるはず」
「天気にかなり左右されたレース展開で思ったように充電が進まなかったのが残念でした。でも最後まで楽しんで走りました。」
「チームのみんなに助けられて楽しめたレースでした。入賞できなかったのは残念ですが、またの機会にチャレンジしたい」
「これからますますソーラーカーが増えてくれるように僕たちが頑張って開発をしていきたい」
★NiTechSolarRacing HORIZON17 最後まで来られたことの表現が素直で気持ちよかったです
今年は3位までの入賞者はなかったものの4校すべてが最後のゴール・アデレードに戻ってきました。
最終日はすべての車が集結、朝からお天気がよく充電もできた車はアデレードの中心部から約3キロをパレードして約1週間に渡って行われたブリヂストン・ワールドソーラーチャレンジが終了しました。次回は2019年の予定です。
2019年ソーラーカーレースの迫力を是非味わいに来てください!
(text & photo SAKURA Asami from Adelaide)