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本日もチャイナタウンはお母さん達が夕飯の買い物に余念がありません。
ちょっと行列ができていたレストランを見つけた、道路に面した階段を降りるんだけど、地下にあるレストランって知ってる人しか知らない感じで一元さんお断りっぽくちょと怪しげだけど、みんな一元さんっぽかったので並んでみた。
予想通り漢字ばっかり。 中国語が飛び交う店内にさすがのアメリカ人も固まってしまって、まだ注文決まってないの?ってプイッと次のテーブルに注文聞きに行く、この完全アウェ〜な空気は安くて美味い(はず)
フォーチュンクッキーの箱がカウンターの向こうにドカンと置かれてた。 このフォーチュンクッキーはサンフランシスコ発祥のお菓子なのはご存知の方も多いと思うけど、それ以外にも実はサンフランシスコ発祥といってもいい中華料理がある。
時は1800年代ゴールドラッシュよりちょいと後、サンフランシスコの中国人は中国人向けに正統派の中華料理を提供していたが、そうじゃない地元向けの食堂もあった。 小さい中華料理店は地元の炭鉱労働者や鉄道労働者など中国人じゃないお客さんが多かった。 そんな需要供給で中華にこだわらず地域の食材で何でも作っていた→元々中華料理って食材を加熱する料理なので材料さえあれば何となく中華っぽくなる。
そんな中で独自の進化"アメリカンチャイニーズ"と言われる、アーモンドチキン、セサミチキン、オレンジチキン、チャプスイ、モンゴリアンビーフ、ビーフブロッコリー、エッグフーヨウ、チキンサラダ、炒麺、ロー麺、クンパオチキン、ムッシュポーク、フォーチュンクッキーとかができてきた。 これらは『パンダエクスプレス(Panda Express)』に行けば食べるこ事ができる。 しかし、チャプスイ(Chop Suey)はきっとないはずだ。
チャプスイは "炒雜碎(チャウチャプスイ)" という広東省台山市の名物料理が元と言われている。 豚肉、鶏肉、玉ねぎ、しいたけ、もやし等を炒めてスープを加え軽く煮込み、水溶き片栗粉でトロミをつけた料理で要は肉と野菜にごった煮みたいなもの。 レストランにある余り物を全部混ぜちゃった的料理だ。 しかしこれも時代の流れ最近はあまり見かけることはなくなった。 友達に知っているか聞いたら「アレ、ロードーノヒトタベルよ(あれは労働者が食べる物だ)」と答えが返って来た。
話は長くなったけどそのロードーの人の食べ物をこの地下のレストランで見つけた!
メニューにもきちんとCHOP SUEYの欄があり、これがお店の『スペシャルチャプスイ(Tung lok Special Chop Suey)』 肉にエビに肉厚の椎茸(ドンコ)チャーシューもいろんなものが渾然一体となりまさにごった煮(炒)トロミは思ったほどなくて、ご飯がっつりいけるまさに体育会系飯だ。 もやしのシャキシャキ感は絶妙。
今や絶滅の危機に瀕している料理チョプスイ。
サンフランシスコのチャイナタウンで是非体験して欲しい料理だ。
話の飛びついでに、このチョプスイは日本にもあったらしく、
池波正太郎氏の『むかしの味』にも出てた。
① 4人がけの四角いテーブルの上にまるい板を乗っけた!
② 周囲を気にせずさっとクロスを広げて掛けた。
③ くるくる回る台を乗っけて使ってない椅子を集めあっという間に10席テーブル完成
④ 既にカウンター席の椅子は取外されていた。 取り外せる椅子だったのもびっくり。
あっぱれ!!
レストランの名前を言い忘れるところだったです、本日のレストランは…
【新同楽飯店(New Woey Loy Goey Restaurant)】
住所:699 Jackson ST San Francisco, CA 94133
営業時間:毎日11:00〜21:30
電話番号:415-399-0733
Web:n/a
Yelp:https://www.yelp.com/biz/new-woey-loy-goey-restaurant-san-francisco-2