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つい先日、60年代ロック・ミュージカル「ヘアー」のロンドン・リバイバル公演を観てきました。1967年にオフ・ブロードウェイで初演されたというから、今年で50周年を迎えます!
当時一世を風靡したこの作品が生まれた背景は、ベトナム戦争に反対して「ラヴ&ピース」を標榜した、当時ヒッピーとも呼ばれた若者たちの風俗・文化です。
今回ロンドンで上演している場所は、ウォータールー駅のすぐ近くにある「ザ・ヴォルツ」という小劇場。駅を出て商店街の脇道にあるランスロット・ストリートに入っていくと・・・。
線路の高架下、左手になんだか不思議な入口が見えてきますよ!
カラフルなテープで彩られた、手作り感あふれるゲートが目印。収容人数190人ほどの規模といい、「アングラ劇場」という形容が似合う雰囲気。
最初に手荷物検査を受けてから、チケット窓口へ・・・もう入った途端に、反戦スローガンやサイケデリックなイラストのポスター、それに別名フラワーチルドレンとも自称したヒッピーたちの写真が、壁に一杯!
チケット売り場には、こんな黒板の注意書きが。大人向けの内容であること、喫煙シーンや火を使うシーン(お香・キャンドル・ドラム缶の焚火など)もあり、またほんの一瞬だけど出演者全員が全裸になるシーンもある等。同劇場のウェブサイトには「14歳以上向き」とも書いてありました。
これは劇場内ではなく、開演前にたむろすラウンジ。1960年代にタイムスリップしてますよね!ドリンク・バーやグッズ販売のショップも、雰囲気たっぷり。
肝心のミュージカル本番は、舞台と客席がすごく近くて親密な空気。前列のほうに座ってると劇に巻き込まれたりして、役者・観客の一体感も良かったし・・・何よりも名曲「アクエリアス」と「レット・ザ・サン・シャイン・イン」を堪能できて、大満足でした!
ロンドン公演は2018年1月13日まで。自由と反戦を謳ったヒッピー達のフラワーパワーを、疑似体験してみませんか?
Hair – The Musical
住所:The Vaults, Launcelot Street, London SE1 7AD
Tel:020 7401 9603
URL:https://www.thevaults.london/hair-the-musical