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前回、4月にリリースしたコラムでサンフランシスコのニュートレンドとなるレンタル電動スクーターについてお知らせしました。突然街に溢れかえったレンタル電動スクーターですが、6月4日を目処にその姿は忽然と消え去りました。
写真のように以前はいたるところに駐車されていた電動スクーターがきれいになくなっているのが分かります。
今回は、気になるその後についてお伝えします☆
大流行したレンタル電動スクーターの行方
2018年3月から4月に掛けて、サンフランシスコ市内に溢れかえった電動スクーターは、6月初旬に全てのスクーターが街から忽然と姿を消しました。
これは、5月末の段階でサンフランシスコ市が、レンタル電動スクーターの経営を手掛ける「LIME」「SPIN」「BIRD」の3社に許可証が認可されるまで、一旦全てのレンタル電動スクーターを市内から撤去するように、という最終判決を下したからです。
【↑サイドウォークに駐車されていた電動スクーター(2018年4月の様子)】
サンフランシスコ市によると、この許可証を審査するのには少なくとも数週間の時間が掛かるということ。
【↑2018年7月の市内の様子】
また市は新たな電動スクータービジネスに対して1年間に渡る「パイロットプログラム」を設けています。まず5社のみからの許可証を認可し、最初の6ヶ月間に1250台までの電動スクーターの利用を認め、その使用マナーや駐車状況が改善されていれば2500台まで増やす、というもの。
また認可された会社は、ユーザーの使用状況を市に報告することが義務化され、低所得者でも乗れるようなプランを手掛ける、ということも条件に入っています。
現在は許可証の認可待ちの状態
メインとなる電動スクーター経営会社である「LIME」「SPIN」「BIRD」は、3社共、市内で電動スクーターを運営する許可証を出願する模様とされています。それぞれが既に許可証を提出したのであれば、2018年7月の現在は、そのプロセスが行われている段階となっているはず。
【↑明るいグリーンが目印となる「LIME」社の電動スクーター】
今後許可証が認可されれば、新たな方法でレンタル電動スクーターの利用が可能になるはずです。おそらく歩行者道路での使用に対する対策や、駐車スポットについての改善が大きな焦点となっているでしょう。
LIMEはUBERとの連携を発表!
今週7月9日の段階で、「LIME」が同じくサンフランシスコに本社がある配車サービス会社「UBER」と提携すると発表しました。これに伴い、UBERは3億3500万ドルもの資金をLIMEに調達する模様。この連携により、今後UBERのアプリを通してLIMEのレンタルも可能になる見通しです。
同じ交通手段を目的とする両社、これからどのようなサービスを展開するのでしょうか?
最後に
春の段階では、ユーザーのマナー違反や駐車場所が問題になったレンタル電動スクーター。それでも「BIRD」の発表によるとこの僅か2ヶ月の間でユーザーの走行距離は100,000マイルを記録した、とのこと。
排気ガスを出さず環境にも優しい電動スクーターは、サンフランシスカンにとってもニーズの高い交通機関のはずです。新たな解決策を掲げて再度レンタル電動スクータービジネスに参戦して欲しいところです。
今後、また新たな動きがあり次第レポートします☆