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カトマンズとポカラの間、バンディプルの少し手前に、ネパールで一番大きい(広い)と言われている「シッダグファ」という洞窟があります。
地球の歩き方ガイドブックには載っておらず、日本人にはほとんど知られていないかもしれません。
ヒンドゥ教の神が祀られている一番奥まで片道437m、洞窟内の一番広い空間で高さ45mあるとか。中には照明は一切なく、懐中電灯の明かりのみが頼り。地元のガイドさんをつけると、トリスリ(シバ神が持つ三叉の槍)が祀られている場所や、ほら貝・カリフラワー・鶏・王冠・装飾が施されたお城の柱など、いろいろな形に見える岩を照らしながら、奥まで案内してくれます。
ところどころ歩くのが難しくなる場所に鎖や梯子がかけられていますが、それ以外はすべてむき出しの地面を歩きます。湿った地面は滑りやすく、滑りにくいしっかりした靴を履いて挑まないと危険。
ネパールで観光客がよく訪れる洞窟というと、ポカラのグプテシュワル・グファがありますが、最近、入口からして色とりどりな装飾でゴテゴテに整備され、照明も完備。洞窟の中も歩きやすいようにコンクリートが流されてしまいました。ネパール人女性など、高いヒールを履いて訪問する人もいますが、それでも行けてしまうほど、かなり人の手が入っており、行くたびに残念感を感じます。
一方シッダグファは、照明は一切なく、ここが日本であれば、安全上ヘルメットとヘッドライト完備でないと入場許可されないのでは、というような、アドベンチャー心をくすぐる洞窟です。
本当の自然を体験してみたい方、シッダグファに人の手が入らないうちに、是非訪れてみてください!
<訪れ方>
カトマンズから幹線道路(プリティビハイウェイ)をポカラ方面へ向かい、約130㎞ほどの場所にある「ビマルナガル」が最寄の場所。
バスで行く場合は「ビマルナガル」下車後、洞窟入口を示す看板を見つけ、東に延びる山道を1時間弱ひたすら登ります。
専用車などで行く場合は、洞窟入口を示す看板からさらに500m程先まで車で移動できます。車1台がやっと通れるぐらいの道が東に延びているのでここを進むと、レストラン兼駐車場が。ここに車を停めさせてもらい、30分程山道を登ります。
※「バンディプル」からも徒歩で往復できるそうです。
<入場料(2018年8月時点)>
外国人 200ルピー (ネパール人20ルピー)
現地ガイド同行費用 200ルピー
<注意>
間違ってもサンダル履きでは行かないでください。滑って怪我をする恐れがあります。
ガイドを頼むと懐中電灯は貸してくれますが、中はかなり滑りやすく、険しい道のりですので、両手が空くようにヘッドライトがあると便利。また、準備できればヘルメットと軍手があると安心して探検に挑めます。
中には「ババ」と呼ばれる仙人のような方も住んでいて、毎日瞑想しているそうです。