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バイリンガルの言語習得の過程

Harumi

Harumi

アメリカ・フロリダ州特派員

更新日
2018年10月24日
公開日
2018年10月24日
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Olá! Tudo bem? Harumiです。

私は現在二人の子供を育てていて3人目の出産を控えています。

上の子は3歳半、下は1歳8ヶ月、父がブラジル人で母が日本人、ブラジル生まれブラジル育ちで周りの環境も全てポルトガル語です。

私の旦那さんはポルトガル語しか話さないので夫婦の会話はポルトガル語ですが私が子供たちと話す時は日本語で接するようにしています。

特別な日本語教育をしているわけではなく、子供の成長に合わせて考えていこうと思っていますが今現在どういう状況なのか、というのを皆さんとシェアしようと思います。

私自身は留学経験もあり海外生活も長いので英語とポルトガル語は不自由なく使えますが、どちらもある程度の勉強をして習得しています。

決して成長と共に自然と覚えたものではありません。

現在の自分が語学に関わる仕事をしていることもあり、多言語に囲まれて育つ子供がどんなふうに成長していくのか、というのは個人的にとても興味があるんです。

3歳半になる娘は3歳になる数ヶ月前から幼稚園に通い出し、そこからの言語の習得は目まぐるしいです。

それまでは単語がパラパラと並ぶ程度だったのが今でははっきりとした文章になり、表現力も付いてすっかり「ブラジル人らしい」動作もするようになりました。

環境が環境なのでやはりポルトガル語が強いです。

そこで娘のポルトガル語を観察していると色々と面白い事実に気付きます。

ポルトガル語には私たち日本人にとって「なんだこれ」という馴染みのない文法ルールがいくつかあります。

例えば名詞や形容詞の性別。

他のヨーローッパ系の言語には共通しますが、英語にもない物なので初めてだとびっくりします。

全ての名詞には「男か女か」の性別があるんです。

それから動詞の活用。主語や時制によってたくさんの活用があります。

それ以外にも英語にはない変わった動詞の用法や前置詞、発音など、英語と似ている部分も確かにたくさんあるポルトガル語ですが、やはり違う言葉です。

そういったポルトガル語学習でつまずきやすい幾つかのポイント、これらはやはり子供にも難しいようで、娘が間違って話すたびに「あ、それ違う!」と心の中でつぶやきながら微笑ましく見ています。

それと同時に、やはりこうして間違えながら徐々に覚えていくんだよな、と再確認します。

YouTubeではポルトガル語講座をしている私ですし、私自身もポルトガル語の一学習者ですので、子供のこの無鉄砲さには勇気付けられます。

ただ日に日に上達していく娘のポルトガル語力、日々たくさん聞いて吸収していっているんだなぁ、と感心します。

この調子で日本語も最低限の会話が出来る程度にはなって欲しいので、私がもっと積極的に話しかけないとな、と思っている今日この頃です。

リスニングの方は7割くらい分かっていると思うんですが返ってくるのがどうしてもポルトガル語が強いんです。

それでも私の言っていることがわかるだけでも「あ、通じてる!」と嬉しくなります。

やっぱり子供たちとは日本語で会話したいなぁ、と思います。

日本で暮らす日本語しかわからない私の家族とも日本語でコミュニケーションを取ってもらいたいし、今後どうやって子供に負担をかけ過ぎずに言葉を教えていくか、これは今後の大きな課題です。

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